礼拝する者の模範
- 伝道書5:1~7 -
[ インマヌエル 下巻.6-10]
[伝道書5:1] 「神の宮へ行くときは、自分の足に気をつけよ。近寄って聞くことは、愚かな者がいけにえをささげるのにまさる。彼らは自分たちが悪を行なっていることを知らないからだ。」
***
「主を呼び求める者すべて、まことをもって主を呼び求める者すべてに主は近くあられる」(詩篇145:18)
「神は霊ですから、神を礼拝する者は、霊とまことによって礼拝しなければなりません。」(ヨハネ福音書4:24)
1. 礼拝する者の姿勢
[伝道書5:1] 「....」 (本文)
(1) 「足を慎んで、すべての悪しき道に行かない、」
「私はあらゆる悪の道から私の足を引き止めました。あなたのことばを守るためです。」(詩篇119:101)
(2) 「従順は... より良く、聞くことは... より良い」
「するとサムエルは言った。「主は主の御声に聞き従うことほどに、全焼のいけにえや、その他のいけにえを喜ばれるだろうか。見よ。聞き従うことは、いけにえにまさり、耳を傾けることは、雄羊の脂肪にまさる。」(サムエル記上15:22)
2. 礼拝する者の祈り
[伝道書5:2~3] 「2 神の前では、軽々しく、心あせってことばを出すな。神は天におられ、あなたは地にいるからだ。だから、ことばを少なくせよ。3 仕事が多いと夢を見る。ことばが多いと愚かな者の声となる。」
(1) 「軽々しく、心あせってことばを出すな。」
「また、祈るとき、異邦人のように同じことばを、ただくり返してはいけません。彼らはことば数が多ければ聞かれると思っているのです。」(マタイ福音書6:7)
(2) 「心を尽くして言葉を慎重に選び、祈れ。」
- 「軽々しく、心あせってことばを出すな」という言葉は、心を尽くして言葉を慎重に選び、祈れという意味で理解すべきである。
3. 礼拝する者の誓願
[伝道書5:4~6] 「4 神に誓願を立てるときには、それを果たすのを遅らせてはならない。神は愚かな者を喜ばないからだ。誓ったことは果たせ。5 誓って果たさないよりは、誓わないほうがよい。6 あなたの口が、あなたに罪を犯させないようにせよ。使者の前で「あれは過失だ。」と言ってはならない。神が、あなたの言うことを聞いて怒り、あなたの手のわざを滅ぼしてもよいだろうか。」
(1) 軽々しく誓願し、それを実行しない者を戒めている。
「軽々しく、聖なるささげ物をすると言い、誓願を立てて後に、それを考え直す者は、わなにかかっている人だ。」(箴言20:25)
(2) 誓って果たさないよりは、誓わないほうがよい。
「誓って果たさないよりは、誓わないほうがよい。」(伝道書5:5])
「33 昔の人々に、『偽りの誓いを立ててはならない。あなたの誓ったことを主に果たせ。』と言われていたのを、あなたがたは聞いています。34 しかし、わたしはあなたがたに言います。決して誓ってはいけません。すなわち、天をさして誓ってはいけません。そこは神の御座だからです。35 地をさして誓ってもいけません。そこは神の足台だからです。エルサレムをさして誓ってもいけません。そこは偉大な王の都だからです。36 あなたの頭をさして誓ってもいけません。あなたは、一本の髪の毛すら、白くも黒くもできないからです。37 だから、あなたがたは、『はい。』は『はい。』、『いいえ。』は『いいえ。』とだけ言いなさい。それ以上のことは悪いことです。」(マタイ福音書5:33~37)
(3) 神はすべてをご存じであり、偽りを暴き、「怒り」で裁かれる。
4. 礼拝する者の信仰
[伝道書5:7] 「夢が多くなると、むなしいことばも多くなる。ただ、神を恐れよ。」
(1) 人間は「夢が多くなると」、その夢が実現するように多くの言葉で祈るが、その夢が実現するか否かは神の手に委ねられている。
(2) したがって、「ただ、神を畏れよ」と勧める。
「私は知った。神のなさることはみな永遠に変わらないことを。それに何かをつけ加えることも、それから何かを取り去ることもできない。神がこのことをされたのだ。人は神を恐れなければならない。」(伝道書3:14)