家庭礼拝
- 第一テモテ4:7~9 -
[インマヌエル 下巻.1-07]
[第一テモテ4:7~9] 「7 俗悪な、年寄り女がするような空想話を避けなさい。むしろ、敬虔のために自分を鍛錬しなさい。8 肉体の鍛錬もいくらかは有益ですが、今のいのちと未来のいのちが約束されている敬虔は、すべてに有益です。9 このことばは、真実であり、そのまま受け入れるに値することばです。」
1. 礼拝の定義
- 礼拝は、神が選ばれた民が、イエス・キリストを通して救われた感動と感謝を、聖霊の助けによって三位一体の神に捧げる信仰行為である。
2. 家庭礼拝の起源
(1) 家庭礼拝の起源はアダムから始まり、旧約と新約の時代を経て今日に至っている。
(2) 新約の教会の中には、家庭から始まったところもある。家庭礼拝は信仰の訓練と教会の始まりともなった。
① 〈旧約〉
ⓐ アダムの家庭(創世記4:3)
ⓑ エノクの家庭(創世記5:24)
ⓒ ノアの家庭(創世記8:20)
ⓓ アブラハムの家庭(創世記12:7~8)
ⓔ ヨブの家庭(ヨブ記1:5)
② 〈新約〉
ⓐ イエスの家庭(マタイ福音書2:10~12)
ⓑ マカの家庭(使徒行伝1:12~14)
ⓒ コルネリウスの家庭(使徒行伝10:1~8)
ⓓ ルディアの家庭(使徒行伝16:15)
ⓔ 牢の看守の家庭(使徒行伝16:31~34)
ⓕ テモテの家庭(第二テモテ1:15)
3. 家庭礼拝の重要性
(1) 礼拝を通じて神を畏れる。
① 礼拝を通じて神の存在と働きを自然に感じることができる。
② 家庭礼拝は神の存在と畏れに対する確信を与える。(出エジプト記20:3~6、使徒行伝12:13)
(2) 祝福の原理を習得する。
① 救われた聖徒は、神への感謝の報いとして礼拝を通じて栄光を帰す。
② 聖徒の家庭は、神との継続的な交わりを維持しなければならない。(申命記6:24~25)
(3) 家族間の愛の交わりが促進される。
① 家族間には常に強い愛があるが、時には感情が積もる場合もある。
② 互いに祈り、励まし合うことで、家族の問題を解決する機会となる。(マタイ福音書5:23~24)
(4) 家族の信仰が促進される。
① 家庭礼拝は、家族の怠惰な信仰を目覚めさせ、促進する機会となる。
② 困難に直面した家族には、励ましと勇気を与える機会となる。(使徒行伝10:1~8)
(5) 敬虔な生活の基盤となる。
① 信仰の成果は一朝一夕に成し遂げられるものではない。継続的な訓練過程が必要である。
② 家庭こそが信仰訓練の最高の場所である。
4. 家庭礼拝の実践
(1) 礼拝時間の5分前には時間を予告する。礼拝時間が変更される場合もある。
(2) 司会(進行)と祈りは交代で行う。
(3) 賛美歌の2節は夫婦が歌い、3節は二人の息子が歌い、4節は全員で歌う。
(4) 聖書は1日1章ずつ読み、1人が2節ずつ読む。
(5) 出来事と教訓の必要があれば、それに該当する聖書を読み、簡潔に説教する。
(6) 主の祈りで礼拝を締めくくる。
(7) 礼拝後、軽食を用意し、食べながら自由な雰囲気で会話する。
5. 家庭礼拝を通じた家族の一致
(1) 「礼拝のない家庭は屋根のない家と同じで、雨が降り、風が吹き、豪雨が降り注ぐ時、守るものが何もない。」(クライド・ネドマー)
(2) 礼拝を捧げる家庭が一致する五つの要素(グレイ・ディマゲスト牧師)
① すべてを神の前に委ねる家庭は、家族が一つになるものである。
② 価値観、倫理観、道徳観の基準が同じであるため、会話がスムーズに成立する。
③ もしも対立が生じても、神を中心に生きるため、うまく解決できる。
④ 相手がたとえ過ちを犯しても、互いに赦し合うことができる。
⑤ 互いに尊敬し合い、成熟した家庭を築くことができる。
*** 信仰的に逆境を乗り越えた人々の中にも、家庭礼拝を通じて心の決意と決断を下すことができた者が多い。このように家庭礼拝は信仰訓練の機会にもなる。(本文)