幸せな家庭
- 詩篇128:1~6 -
[インマヌエル 下巻.1-02]
[詩篇128:1~6] 「1 幸いなことよ。すべて主を恐れ、主の道を歩む者は。2 あなたは、自分の手の勤労の実を食べるとき、幸福で、しあわせであろう。3 あなたの妻は、あなたの家の奥にいて、豊かに実を結ぶぶどうの木のようだ。あなたの子らは、あなたの食卓を囲んで、オリーブの木を囲む若木のようだ。4 見よ。主を恐れる人は、確かに、このように祝福を受ける。5 主はシオンからあなたを祝福される。あなたは、いのちの日の限り、エルサレムの繁栄を見よ。6 あなたの子らの子たちを見よ。イスラエルの上に平和があるように。」
*** 現代は家はあるが家庭を失った時代だと言われる。それだけ神が望まれる家庭が稀であるという意味であろう。日本の神学者ウチムラ・カンジョは「完全な夫、常識に富んだ妻、従順な息子を育てることにおいては、キリスト教が最高である」と述べた。
1. 家庭の設立
(1) 設立の背景
① 神は男の助け手として女を造り上げた。(創世記2:20)
② 神は男の体の一部を取って女を造り上げた。(創世記2:21)
③ 男と女をペアにして家庭を設立した。(創世記2:22)
(2) 設立の結果
① 男はその父母を離れ、妻と結び合い、ふたりは一体となった。(創世記2:23~24)
② ふたりとも裸であったが、互いに恥ずかしいと思わなかった。(創世記2:25)
2. 幸せな家庭
(1) 主を恐れ、主の道を歩む家庭である。(詩篇128:1)
① 神が家庭を設立すると信じる。
「主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きはむなしい。」(詩篇127:1上)
② 神が家庭を守ると信じる。
「主が町を守るのでなければ、守る者の見張りはむなしい。」(詩篇127:1下)
③ 神が真の家族の絆を築いてくださると信じる。
「見よ。子どもたちは主の賜物、胎の実は報酬である。」(詩篇127:3)
(2) 夫と妻の関係が正しく成立した家庭である。(詩篇128:3)
① 夫と妻の関係は死ぬまで続く。(ローマ書7:2-3、マラキ書2:14)
「夫のある女は、夫が生きている間は、律法によって夫に結ばれています。しかし、夫が死ねば、夫に関する律法から解放されます。」 (ローマ書7:2)
② 夫は妻を満足させる。(箴言5:18~19)
「18 あなたの泉を祝福されたものとし、あなたの若い時の妻と喜び楽しめ。19 愛らしい雌鹿、いとしいかもしかよ。その乳房がいつもあなたを酔わせ、いつも彼女の愛に夢中になれ。」 (箴言5:18~19)
③ 夫は妻を尊敬する。(第一ペテロ3:7)
「夫たちよ。妻が女性であって、自分よりも弱い器だということをわきまえて妻とともに生活し、いのちの恵みをともに受け継ぐ者として尊敬しなさい。それは、あなたがたの祈りが妨げられないためです。」(第一ペテロ3:7)
④ 夫と妻は互いに愛し、敬い合う。(エペソ書5:33、第一ペテロ3:5~6)
「それはそうとして、あなたがたも、おのおの自分の妻を自分と同様に愛しなさい。妻もまた自分の夫を敬いなさい。」(エペソ書5:33)
⑤ 夫と妻は互いに対して義務を果たす。(第一コリント7:1~5)
「夫は自分の妻に対して義務を果たし、同様に妻も自分の夫に対して義務を果たしなさい。」(第一コリント7:3)
⑥ 夫と妻は互いにより聖められる。(第一コリント7:14~16)
「信者でない夫は妻によって聖められており、また、信者でない妻も信者の夫によって聖められているからです。そうでなかったら、あなたがたの子どもは汚れているわけです。ところが、現に聖いのです。」(第一コリント7:14)
⑦ 妻は夫にふさわしい助け手である。(創世記2:18,20)
「その後、神である主は仰せられた。「人が、ひとりでいるのは良くない。わたしは彼のために、彼にふさわしい助け手を造ろう。」(創世記2:18)
⑧ 妻は夫に良いことをする。(箴言31:11~12)
「彼女は生きながらえている間、夫に良いことをし、悪いことをしない。」(箴言31:12)
(3) 親と子どもの関係が正しく成立した家庭である。(詩篇128:3)
① 子どもは神の賜物である。(創世記33:5)
「… ヤコブは、「神があなたのしもべに恵んでくださった子どもたちです。」と答えた。」 (創世記33:5)
② 子どもは神の賜物、胎の実は報酬である。(詩篇127:3~5)
「見よ。子どもたちは主の賜物、胎の実は報酬である。」(詩篇127:3)
③ 子どもは親の冠である。(箴言17:6)
「孫たちは老人の冠、子らの光栄は彼らの父である。」 (箴言17:6)
④ 子どもは主にあって親に従い、尊敬する。(エペソ書6:1-2)
「1 子どもたちよ。主にあって両親に従いなさい。これは正しいことだからです。2 「あなたの父と母を敬え。」これは第一の戒めであり、約束を伴ったものです。すなわち、」 (エペソ書6:1~2)
⑤ 子どもは親の恩に報いる。(第一テモテ5:4)
「やもめに子どもか孫かがいるなら、まずこれらの者に、自分の家の者に敬愛を示し、親の恩に報いる習慣をつけさせなさい。それが神に喜ばれることです。」 (第一テモテ5:4)
(4) その家庭は幸福と繁栄の祝福を受ける。(詩篇128:2~4)
① 自分の手の勤労の実を食べるとき、幸福で、しあわせであろう。
② 妻は家の奥にいて、豊かに実を結ぶぶどうの木のように、子らはオリーブの木を囲む若木のようになるであろう。
*** 教会と国家の繁栄の基盤は家庭の祝福にあり、幸せな家庭の基盤は神を畏れ、その道を行うことであると教えている。
生ける神は、キリスト者が家庭で真の幸福を享受できるよう、常に導いてくださる。私たちは羊が牧者の導きに従って平安を享受するように、神の御心に従い、その恵みと愛を享受するようにしよう。<詩篇23編>