幸せな人生と家庭
- 箴言23:25~26 -
[インマヌエル 下卷.1-02]
[箴言23:25~26] 「25 あなたの父と母を喜ばせ、あなたを産んだ母を楽しませよ。26 わが子よ。あなたの心をわたしに向けよ(ゆだねよ)。あなたの目は、わたしの道を見守れ(喜ぶようにせよ)。」
*** 現代は家はあるが家庭を失った時代だと言われる。それだけ神が望まれる家庭が稀であるという意味であろう。日本の神学者である内村鑑三は「完全な夫、常識に富んだ妻、従順な息子を育てることにおいては、キリスト教が最高である」と述べた。
1.幸せな人生
(1) あなたの心を主に向けよ(ゆだねよ)。
[第一コリント2;16]「いったい、「だれが主のみこころを知り、主を導くことができたか。」ところが、私たちには、キリストの心があるのです。」
[ピリピ書2:5]「互いにこのことを心がけなさい。それはキリスト・イエスにもみられるものです。」
(2) あなたの目は、主の道を見守れ(喜ぶようにせよ)。
[ヨハネ福音書14:6] 「イエスは彼に言われた。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。
[ヨブ記42:1-6] 「1 ヨブは主に答えて言った。2 あなたには、すべてができること、あなたは、どんな計画も成し遂げられることを、私は知りました。3 知識もなくて、摂理をおおい隠した者は、だれでしょう。まことに、私は、自分で悟りえないことを告げました。自分でも知りえない不思議を。4 どうか聞いてください。私が申し上げます。私はあなたにお尋ねします。私にお示しください。5 私はあなたのうわさを耳で聞いていました。しかし、今、この目であなたを見ました。6 それで私は自分をさげすみ、ちりと灰の中で悔い改めます。」
[詩篇128:1~4] 「1 幸いなことよ。すべて主を恐れ、主の道を歩む者は。2 あなたは、自分の手の勤労の実を食べるとき、幸福で、しあわせであろう。3 あなたの妻は、あなたの家の奥にいて、豊かに実を結ぶぶどうの木のようだ。あなたの子らは、あなたの食卓を囲んで、オリーブの木を囲む若木のようだ。4 見よ。主を恐れる人は、確かに、このように祝福を受ける。
2.幸せな家庭
(1) 主の御心を畏(おそ)れ敬い、主の道を歩む家庭である。(詩篇128:1、詩篇1:1~6)
① 神が家庭を設立すると信じる。
「主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きはむなしい。」(詩篇127:1上)
② 神が家庭を守ると信じる。
「主が町を守るのでなければ、守る者の見張りはむなしい。」(詩篇127:1下)
③ 神が真の家族の絆を築いてくださると信じる。
「見よ。子どもたちは主の賜物、胎の実は報酬である。」(詩篇127:3)
(2) 夫と妻の関係が主の御心に適う家庭である。(詩篇128:3)
① 夫と妻の関係は死ぬまで続く。(ローマ書7:2-3、マラキ書2:14)
「夫のある女は、夫が生きている間は、律法によって夫に結ばれています。しかし、夫が死ねば、夫に関する律法から解放されます。」 (ローマ書7:2)
② 夫は妻を満足させる。(箴言5:18~19)
「18 あなたの泉を祝福されたものとし、あなたの若い時の妻と喜び楽しめ。19 愛らしい雌鹿、いとしいかもしかよ。その乳房がいつもあなたを酔わせ、いつも彼女の愛に夢中になれ。」 (箴言5:18~19)
③ 夫は妻を尊敬する。(第一ペテロ3:7)
「夫たちよ。妻が女性であって、自分よりも弱い器だということをわきまえて妻とともに生活し、いのちの恵みをともに受け継ぐ者として尊敬しなさい。それは、あなたがたの祈りが妨げられないためです。」(第一ペテロ3:7)
④ 夫と妻は互いに愛し、敬い合う。(エペソ書5:33、第一ペテロ3:5~6)
「それはそうとして、あなたがたも、おのおの自分の妻を自分と同様に愛しなさい。妻もまた自分の夫を敬いなさい。」(エペソ書5:33)
⑤ 夫と妻は互いに対して義務を果たす。(第一コリント7:1~5)
「夫は自分の妻に対して義務を果たし、同様に妻も自分の夫に対して義務を果たしなさい。」(第一コリント7:3)
⑥ 夫と妻は互いにより聖sēめられる。(第一コリント7:14~16)
「信者でない夫は妻によって聖められており、また、信者でない妻も信者の夫によって聖められているからです。そうでなかったら、あなたがたの子どもは汚れているわけです。ところが、現に聖いのです。」(第一コリント7:14)
⑦ 妻は夫にふさわしい助け手である。(創世記2:18,20)
「その後、神である主は仰せられた。「人が、ひとりでいるのは良くない。わたしは彼のために、彼にふさわしい助け手を造ろう。」(創世記2:18)
⑧ 妻は夫に良いことをする。(箴言31:11~12)
「彼女は生きながらえている間、夫に良いことをし、悪いことをしない。」(箴言31:12)
(3) 親と子どもの関係が主の御心に適う家庭である。(詩篇128:3)
① 子どもは神の賜物である。(創世記33:5)
「… ヤコブは、「神があなたのしもべに恵んでくださった子どもたちです。」と答えた。」 (創世記33:5)
② 子どもは神の賜物、胎の実は報酬である。(詩篇127:3~5)
「見よ。子どもたちは主の賜物、胎の実は報酬である。」(詩篇127:3)
③ 子どもは親の冠である。(箴言17:6)
「孫たちは老人の冠、子らの光栄は彼らの父である。」 (箴言17:6)
④ 子どもは主にあって親に従い、尊敬する。(エペソ書6:1-2)
「1 子どもたちよ。主にあって両親に従いなさい。これは正しいことだからです。2 「あなたの父と母を敬え。」これは第一の戒めであり、約束を伴ったものです。すなわち、」 (エペソ書6:1~2)
⑤ 子どもは親の恩に報いる。(第一テモテ5:4)
「やもめに子どもか孫かがいるなら、まずこれらの者に、自分の家の者に敬愛を示し、親の恩に報いる習慣をつけさせなさい。それが神に喜ばれることです。」 (第一テモテ5:4)
(4) その家庭は幸福と繁栄の祝福を受ける。(詩篇128:2~4)
① 自分の手の勤労の実を食べるとき、幸福で、しあわせであろう。
② 妻は家の奥にいて、豊かに実を結ぶぶどうの木のように、子らはオリーブの木を囲む若木のようになるであろう。
*** 教会と国家の繁栄の基盤は家庭の祝福にあり、幸せな家庭の基盤は神を畏れ、その道を行うことであると教えている。生ける神は、キリスト者が家庭で真の幸福を受けることが出来るように、常に導いてくださる。羊が牧者の導きに従うことで平安を受けることが出来るように、私たちも主の御心に従うことで恵みと愛を受けることが出来るようにしよう。<詩篇23編>