聖徒たちへの警告
- ペテロ第二書2:1-22 -
[インマヌエル 上巻.5-33]
[第二ペテロ2:9-10] 「9 これらのことでわかるように、主は、敬虔な者たちを誘惑から救い出し、不義な者どもを、さばきの日まで、懲罰のもとに置くことを心得ておられるのです。10 汚れた情欲を燃やし、肉に従って歩み、権威を侮る者たちに対しては、特にそうなのです。彼らは、大胆不敵な、尊大な者たちで、栄誉ある人たちをそしって、恐れるところがありません。」
*** 神はすべてをご存じである。過去の時代にも、現在の時代にも存在する義と不義について、すべてをご存じである。また、すべての人の心と意志を察知され、すべてをご存じである。イエスは、この時代に警戒すべきことについて、詳細に教えてくださった。私たちは、まじめで正直な心で、そのすべての助言の言葉を聞き入れるべきである。
[第一ヨハネ3:20] 「たとい自分の心が責めてもです。なぜなら、神は私たちの心よりも大きく、そして何もかもご存じだからです。」
1. この時代に起こる出来事の預言
(1) にせ預言者とにせ教師が現れるだろう。
「イスラエルの中には、にせ預言者も出ました。同じように、あなたがたの中にも、にせ教師が現われるようになります。」 (第二ペテロ2:1)
① 「彼らは、滅びをもたらす異端をひそかに持ち込み、自分たちを買い取ってくださった主を否定するようなことさえして、自分たちの身にすみやかな滅びを招いています。」(第二ペテロ2:1)
② 「多くの者が彼らの好色にならい、そのために真理の道がそしりを受けるのです。」 (ペテロ第二書2:2)
③ 「彼らは、貪欲なので、作り事のことばをもってあなたがたを食い物にします。」 (ペテロ第二書2:3)
(2) 神は彼らを裁き、滅ぼされるだろう。
「また彼らに対するさばきは、昔から怠りなく行なわれており、彼らが滅ぼされないままでいることはありません。」 (ペテロ第二書2:3)
2. 神の義と不義に対する裁き
(1) 神は昔の世界に義と不義について裁かれた。
① 「神は、罪を犯した御使いたちを、容赦せず、地獄に引き渡し、さばきの時まで暗やみの穴の中に閉じ込めてしまわれました。」 (第二ペテロ2:4)
② 「昔の世界を赦さず、義を宣べ伝えたノアたち八人の者を保護し、不敬虔な世界に洪水を起こされました。」(ペテロ第二書2:5)
古い世界を赦さず、ただ義を宣べ伝えるノアとその七人の家族を保存し、不敬虔な者たちの世界に洪水を降らせた。
③ 「ソドムとゴモラの町を破滅に定めて灰にし、以後の不敬虔な者へのみせしめとされました。」 (ペテロ第二書2:6)
④ 「7 また、無節操な者たちの好色なふるまいによって悩まされていた義人ロトを救い出されました。8 というのは、この義人は、彼らの間に住んでいましたが、不法な行ないを見聞きして、日々その正しい心を痛めていたからです。」 (ペテロ第二書2:7-8)
(2) 神はこの時代にも義と不義について裁かれるであろう。
① 「これらのことでわかるように、主は、敬虔な者たちを誘惑から救い出し、」 (ペテロ第二書2:9)
② 「不義な者どもを、さばきの日まで、懲罰のもとに置くことを心得ておられるのです。」 (ペテロ第二書2:9)
③ 「汚れた情欲を燃やし、肉に従って歩み、権威を侮る者たちに対しては、特にそうなのです。」 (第二ペテロ2:10)
ⓐ 「彼らは、大胆不敵な、尊大な者たちで、栄誉ある人たちをそしって、恐れるところがありません。」 (第二ペテロ2:10)
ⓑ 「彼らは不義の報いとして損害を受けるのです。彼らは昼のうちから飲み騒ぐことを楽しみと考えています。」 (第二ペテロ2:13)
不義の報いとして不義を受け、昼間の交わりを喜ぶ者たちである。
ⓒ 「その目は淫行に満ちており、罪に関しては飽くことを知らず、」 (第二ペテロ2:14)
ⓓ 「心の定まらない者たちを誘惑し、その心は欲に目がありません。彼らはのろいの子です。」 (第二ペテロ2:14)
3. 世の人々と聖徒たちへの警告
(1) 「主であり救い主であるイエス・キリストを知ることによって世の汚れからのがれ、その後再びそれに巻き込まれて征服されるなら、そのような人たちの終わりの状態は、初めの状態よりももっと悪いものとなります。」 (第二ペテロ2:20)
(2) 「義の道を知っていながら、自分に伝えられたその聖なる命令にそむくよりは、それを知らなかったほうが、彼らにとってよかったのです。」(第二ペテロ2:21)
(3) 「彼らに起こったことは、「犬は自分の吐いた物に戻る。」とか、「豚は身を洗って、またどろの中にころがる。」とかいう、ことわざどおりです。」(第二ペテロ2:22)
*** 私たちは、この時代に現れる神の義を信じ、行う者となるべきである。「あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。」(マタイ福音書5:16)と主が言われた御言葉を覚えよう。そして、この世の不正に対して常に警戒し、神の義を信じ、行うことを喜ぼう。