平安の祝福
- ヨハネ20:19-29 -
「その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちの いる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが來て真ん中に立ち、「あなたがたに平 安があるように」と言われた。(ヨハネ20:19)
私たちの信仰の核心は、十字架に架けられ死に3日目によみがえられたイエス․キリ ストを信じ救われることにある。また、私たちの生活の核心は、復活したイエス様が 「あなたがたに平和があるように」と3度も祈ってくださった祝福を受け味わうことにある。 イエス様が弟子たちのために祝福したことは、その日以後もそのまま成し遂げられた。
1. 平安は弟子たちの前に置かれたすべての障壁を崩した。(ヨハネ20:19、本文)
⑴ 人種の障壁が崩れた。
「一つの霊によって、わたしたちは、ユダヤ人であろうとギリシア人であろうと、奴 隷であろうと自由な身分の者であろうと、皆一つの体となるために洗礼を受け、皆一 つの霊をのませてもらったのです。」 (Ⅰコリン12:13)
⑵ 階層の障壁が崩れた。
「主人たち、… 彼らを脅すのはやめなさい。あなたがたも知っているとおり、彼らにもあ なたがたにも同じ主人が天におられ、人を分け隔てなさらないのです。」 (エペソ6:9)
⑶ 宗教の障壁が崩れた。
「パウロは、アレオパゴスの真ん中に立って言った。「アテネの皆さん、あらゆる点 においてあなたがたが信仰のあつい方であることを、わたしは認めます。」 (使17:22)
⑷ 政治の障壁が崩れた。
「王が立ち上がり、総督もベルニケや陪席の者も立ち上がった。彼らは退場してから、あの 男は、死刑や投獄に当たるようなことは何もしていないと話し合った。」 (使26:30-31)
2. 平安は弟子たちに驚くべき力となった。
- 「イエスは重ねて言われた。あなたがたに平安があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」 (ヨハネ20:21)
⑴ 心に思い煩いと恐れが消え去った。
「わたしは、平安をあなたがたに残し、わたしの平安を与える。わたしはこれを、世 が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。」 (ヨハネ14:27) .
⑵ イエス․キリストの死と復活の証人となった。
「あなたがたは、命への導き手である方を殺してしまいましたが、神はこの方を死者 の中から復活させてくださいました。わたしたちは、このことの証人です。」(使3:15)
⑶ 弟子たちによって奇跡としるしが多く現れた。
「すべての人に恐れが生じた。使徒たちによって多くの不思議な業としるしが行われ ていたのである。」 (使2:43)
⑷ 福音の力によって伝道が大きく起こった。
「こうして、神の言葉はますます広まり、弟子の数はエルサレムで非常に増えてい き、祭司も大勢この信仰に入った。」 (使6:7)
3. 平安は弟子たちを新しい人にした。
- 「さて八日の後、… トマスも一緒にいた。戸にはみな鍵がかけてあったのに、イエス が來て真ん中に立ち、あなたがたに平安があるようにと言われた。」 (ヨハネ20:26)
⑴ 大胆に福音を宣べ伝える人になった。
「祈りが終わると、一同の集まっていた場所が揺れ動き、皆、聖霊に満たされて、大 胆に神の言葉を語りだした。」 (使4:31)
⑵ 信仰によって献身する人になった。
「信者たちは皆一つになって、すべての物を共有にし、財産や持ち物を売り、おのお のの必要に応じて、皆がそれを分け合った。」 (使2:44-45)
⑶ いつも感謝する人になった。
「真夜中ごろ、パウロとシラスが賛美の歌をうたって神に祈っていると、ほかの囚人 たちはこれに聞き入っていた。」 (使16:25)
⑷ 喜びと霊に満ちた人になった。
「他方、弟子たちは喜びと聖霊に満たされていた。」 (使13:52)
だれでもイエス․キリストの死と復活を心で信じ、口で公に言い表すなら救われる。 また、救われたすべての人々にはキリストの平安が臨む。私たちは救いの恵みとキリス トの平安を知って味わい、いつも感謝しよう。