誕生の預言と成就
- ルカ福音書2:11-12 -
[インマヌエル 上巻.2-04]
[ルカ福音書2:11-12]「11 きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。12 あなたがたは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」
[ルカ福音書1:27-33]「27 この処女は、ダビデの家系のヨセフという人のいいなずけで、名をマリヤといった。28 御使いは、はいって来ると、マリヤに言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」29 しかし、マリヤはこのことばに、ひどくとまどって、これはいったい何のあいさつかと考え込んだ。30 すると御使いが言った。「こわがることはない。マリヤ。あなたは神から恵みを受けたのです。31 ご覧なさい。あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。32 その子はすぐれた者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また、神である主は彼にその父ダビデの王位をお与えになります。33 彼はとこしえにヤコブの家を治め、その国は終わることがありません。」
1.「女の子孫」として誕生
(1) 預言 (創世記3:15)
「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく。」(創世記3:15)
(2) 成就 (ガラテヤ書4:4) <参照; ヘブライ書9:14, マタイ福音書28:2-6, ヨハネ福音書10:30>。
「しかし定めの時が来たので、神はご自分の御子を遣わし、この方を、女から生まれた者、また律法の下にある者となさいました。」 (ガラテヤ書4:4)
2. 処女から誕生
(1) 預言(マタイ福音書1:23) <参照; イザヤ書7:14>
「見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」(訳すと、神は私たちとともにおられる、という意味である。)」(マタイ福音書1:23)
(2) 成就 (マタイ福音書1:18) <参照; ルカ福音書1:31、使徒行伝4:27、第二コリント5:21、第一ペテロ2:22、第一ヨハネ3:5)
「イエス・キリストの誕生は次のようであった。その母マリヤはヨセフの妻と決まっていたが、ふたりがまだいっしょにならないうちに、聖霊によって身重になったことがわかった。」(マタイ福音書1:18)
3. 誕生の時期
(1) 預言 (創世記49:10)
「王権はユダを離れず、統治者の杖はその足の間を離れることはない。ついにはシロが来て、国々の民は彼に従う。」(創世記49:10)
(2) 成就 (ルカ福音書2:1)
「そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストから出た。」(ルカ福音書2:1)
4. ベツレヘムでの誕生
(1) 預言 (ミカ書5:1) <参照; サムエル上17:12, 20:6>。
「ベツレヘム・エフラテよ。あなたはユダの氏族の中で最も小さいものだが、あなたのうちから、わたしのために、イスラエルの支配者になる者が出る。その出ることは、昔から、永遠の昔からの定めである。」 (ミカ書5:2)
(2) 成就 (マタイ福音書2:1) <参照; ルカ福音書2:15>。
「イエスが、ヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、見よ、東方の博士たちがエルサレムにやって来て、こう言った。」(マタイ福音書2:1)
5. ユダヤ族、ダビデの子孫として誕生
(1) 預言 (イザヤ書11:1、ヘブライ書8:8) <参考;詩篇132:11、イザヤ書9:7、エレミヤ書23:5>。
「エッサイの根株から新芽が生え、その根から若枝が出て実を結ぶ。」(イザヤ書11:1)
「神は、それに欠けがあるとして、こう言われたのです。「主が、言われる。見よ。日が来る。わたしが、イスラエルの家やユダの家と新しい契約を結ぶ日が。」(ヘブライ書8:8)
(2) 成就 (ヘブライ書7:14) <参照; ルカ福音書2:11-12、3:23-38、ローマ書1:3、黙示録22:16>。
「私たちの主が、ユダ族から出られたことは明らかですが、モーセは、この部族については、祭司に関することを何も述べていません。」(ヘブライ書7:14)