聖書の特性
- 第二テモテ3:16 -
[インマヌエル 上巻.1-32]
[第二テモテ3:16] 「聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。」
[第一テサロニケ2:13] 「こういうわけで、私たちとしてもまた、絶えず神に感謝しています。あなたがたは、私たちから神の使信のことばを受けたとき、それを人間のことばとしてではなく、事実どおりに神のことばとして受け入れてくれたからです。この神のことばは、信じているあなたがたのうちに働いているのです。」
1. 統一性
(1) 聖書は1600年間、40人以上が神の霊感によって記録された御言葉として、著者の文化、歴史、思想が異なるにもかかわらず、統一性がある。
- 著者の多くが彼らの地域的条件、時間的条件で相互分離が激しいにもかかわらず、全体において内容と思想が一つの流れで統一性を維持している。
① 内容と思想の一致性と一人の人格であるイエス・キリストを中心としたものである。
② 著者の発言が互いに矛盾し、衝突したり、廃棄されることがない。
2. 適用性
(1) 聖書は魂に不思議と適用されている。
① 聖書は魂の病気を正確に判断し、人間の霊的な病気を治療する道を提示する。
② 人間の魂に満足と喜びを与え、人間の生活によく適応させる。
3. 優れた倫理体系
(1) 聖書の倫理はこの世の倫理より大きく優れている。
- どのような倫理よりも最も高尚であり、非常に包括的であり、すべてのことに実践力を付与しているからである。
① 信仰的な勝利を奨励する(第一テモテ6:12、ローマ書8:37)。権力に対しても指し示し(ローマ書13:1-7)、罪に対する正義を精神的な面まで適用させる。
② その実践力が優れており、聖霊の感動と感化で実践できるようにする。
4. 不変性と永遠性
(1) キリスト教の歴史は苦難と迫害の歴史であり、その中で聖書も数多くの受難を経験した。
① ローマのデオクレディアーノ皇帝は紀元前303年にキリスト教を迫害する際に聖書を没収して燃やし、聖書出版を禁止させ、聖書を読んだ人を300人余り火刑に処し、旧教の影響を受けていたイギリスでジョン・ウィクリフとウィリアム・ティンズに聖書を翻訳したという罪を着せ、刑を科した。
② フランスの懐疑主義者であるボルテールは「ガリラヤの無知な漁師たちが書いた聖書はわずか50年以内に無くなるだろう」と豪語したが、神の神秘的な摂理で20年も経たないうちに聖書が無くなると大声で叫んだボルテールの家が大英聖書公会フランス支部の付属建物となり、聖書を売る場所として使われている。
③ 今まで世界最高のベストセラー(Best Seller)の座を守っているのは、聖書の原著者は人間ではなく神であるからである。
(2) 聖書の不変性と永遠性の証拠は、聖子イエスや使徒たちが証明している。
① 「天と地は滅びるが、わたしの言葉は滅びない」 (マタイ福音書24:35)。
② 「人はみな草のようで、その栄えは、みな草の花のようだ。草はしおれ、花は散る。しかし、主のことばは、とこしえに変わることがない。」とあるからです。あなたがたに宣べ伝えられた福音のことばがこれです。」 (第一ペテロ1:24-25)
③ 「また私は、もうひとりの御使いが中天を飛ぶのを見た。彼は、地上に住む人々、すなわち、あらゆる国民、部族、国語、民族に宣べ伝えるために、永遠の福音を携えていた。」 (黙示録14:6)
5. 無謬性
- 聖書を記録させた神は全知全能であるため、聖書には誤りがない。
(1) 属性としての論証
① 絶対的必要性:人間の信仰と行為の正確無謬の法則として聖書しかない。
② 権威性:聖書自体が神の御言葉として権威がある、
③ 明瞭性:聖書は誰でもその真理を明確に知ることができる。
④ 充足性:信仰の法則として充足する。
(2) 聖書無謬性としての論証
① 科学的、歴史的、道徳的、引用解釈、報道統一、難問難関、その他の誤りがない。
② 畏敬と弁証法の姿勢で聖書に接するべきである。
+ 上記のような論証は、聖書そのものが神の御言葉であり、また神が著者であることを証明している。したがって、聖書は永遠不変の御言葉であり、神がその著者である。