成熟した生活の原理
- ピリピ4:8-9 -
「終わりに、兄弟たち、すべて真実なこと、すべて気高いこと、すべて正しいこと、すべて清いこと、すべて愛すべきこと、すべて名誉なことを、また、徳や称賛に値することがあれば、それを心に留めなさい。わたしから学んだこと、受けたこと、わたしについて聞いたこと、見たことを実行しなさい。そうすれば、平和の神はあなたがたと共におられます。」(ピリピ4:8-9)
本文には聖徒の成熟した生活の原理について語っている。成熟した聖徒の生活はどういう生活でしょうか?
1. 成熟した考えを心に留める。(ピリピ4:8)
- 人の考えは本当に重要である。考えが正しくないならその人の行動は正しくない、また人格も正しくないようになる。そんなら成熟した考えとは何ですか?
⑴「すべて真実なこと」 <その実例>; コルネリウス(使10:2)
「だから、偽りを捨て、それぞれ隣人に対して真実を語りなさい。わたしたちは、互いに体の一部なのです。」(エペソ4:25)
⑵「すべて気高いこと」
「神は罪人の言うことはお聞きにならないと、わたしたちは承知しています。しか し、神をあがめ、その御心を行う人の言うことは、お聞きになります。」(ヨハネ9:31)
⑶「すべて正しいこと」
「わたしたちは神に認められ、福音をゆだねられているからこそ、このように語って います。人に喜ばれるためではなく、わたしたちの心を吟味される神に喜んでいただ くためです。」(Ⅰテサロ2:4)
⑷「すべて清いこと」
「あなたがたに対して、神が抱いておられる熱い思いをわたしも抱いています。なぜ なら、わたしはあなたがたを純潔な処女として一人の夫と婚約させた、つまりキリス トに献げたからです。」(Ⅱコリン11:2)
⑸「すべて愛すべきこと」
「わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」(マタイ5:44)
⑹「すべて名誉なこと」 <その実例>; テモテ(使16:2)
「あなたがたが、何かにつけわたしを思い出し、わたしがあなたがたに伝えたとおり に、伝えられた教えを守っているのは、立派だと思います。」(Ⅰコリン11:2)
⑺「徳や称賛に値すること」
「悪い言葉を一切口にしてはなりません。ただ、聞く人に恵みが与えられるように、 その人を造り上げるのに役立つ言葉を、必要に応じて語りなさい。(エペソ4:29)
2. 成熟した行動をする。(ピリピ4:9)
- 成熟した人になるには成熟した行動をするべきである。ですから「わたしについて聞 いたこと、見たことを実行しなさい。」と言われた.
⑴ 信仰と知識において一つのものとなる。(エペソ4:13)
「わたしたちは皆、神の子に対する信仰と知識において一つのものとなり、成熟した 人間になり、キリストの満ちあふれる豊かさになるまで成長するのです。」(エペソ4:13)
⑵ 言葉で過ちを犯さない。(ヤコブ3:2)
「わたしたちは皆、度々過ちを犯すからです。言葉で過ちを犯さないなら、それは自 分の全身を制御できる完全な人です。」(ヤコブ3:2)
⑶ 信仰の考えが実際的行動で現れる。(Ⅰテモテ4:16、 ヤコブ2:17)
<その実例> ; アブラハムの信仰と行い (ヤコブ2:20-22, 26)
「自分自身と教えとに気を配りなさい。以上のことをしっかりと守りなさい。そうすれば、 あなたは自分自身と、あなたの言葉を聞く人々とを救うことになります。」(Ⅰテモテ4:16)
「… 行いが伴わないなら、信仰はそれだけでは死んだものです。」(ヤコブ2:17)
⑷ キリスト者は行いをもって誠実に愛し合おう。(Ⅰヨハネ3:18, 22)
「子たちよ、言葉や口先だけではなく、行いをもって誠実に愛し合おう。」(Ⅰヨハネ3:18)
「神に願うことは何でもかなえられます。わたしたちが神の掟を守り、御心に適うこ とを行っているからです。」(Ⅰヨハネ3:22)
パウロは、キリスト者たちに「…それを心に留めなさい。...、見たことを実行しなさい。そうすれば、平和の神はあなたがたと共におられます。」と言われた。