知恵をもつ者
- ルカ2:40-52, 箴2:6-8 -
「知恵を授けるのは主。主の口は知識と英知を与える。主は正しい人のために力を完全な道を歩く人のために盾を備えて、裁きの道を守り、主の慈しみに生きる人の道を見守ってくださる。」(箴2:6-8)
神の使命を全うするためには、人間的な知恵よりも、上から降る霊的な知恵が必要で ある。神はご自分の知恵を誰に与えてくださるのか。また、その知恵でどんな成果を得 ることができるのか?
1. 神はご自分の知恵を、神を愛し頼る者に与えてくださる。(本文, 箴2:6)
⑴ ヨセフにその知恵を与え、エジプトの総理にならせた(創40:8, 16-23)
⑵ ベツァルエルとオホリアブに知恵を与え、幕屋を作らせた。(出31:1-6)
⑶ ダニエルに知恵を与え、バビロニアの総理にならせた。(タニエ4:8, 18, 5:25-31)
⑷ イエスにその知恵を与え、この世を救うようにした。(ルカ2:42, 52)
2. 神の知恵をもつ者は?
⑴ 神の御心を知ることが出來る。
① 神は霊であるので肉体的なことでは正しく知ることはできない。(Ⅰコリン2:10~13)
- 神を知らない者は心に言う。「神などない」と。(詩14:1)
② 人間は神からの知恵で神の御心wを理解することが出來る。(エペソ5:15-17)
「愚かな者としてではなく、賢い者として、細かく気を配って歩みなさい。時をよく用いなさい。今は悪い時代なのです。だから、無分別な者とならず、主の御心が何であるかを悟りなさい。」(エペソ5:15-17)
③ ソロモンは神に知恵を求めて、神の御心を成し遂げた。(王上3:7-9)
「知恵を捨てるな、彼女はあなたを見守ってくれる。分別を愛せよ、彼女はあなた を守ってくれる。知恵の初めとして、知恵を獲得せよ。これまでに得たものすべて に代えても、分別を獲得せよ。知恵をふところに抱け、彼女はあなたを高めてくれ る。分別を抱きしめよ、彼女はあなたに名誉を与えてくれる。あなたの頭に優雅な 冠を戴かせ、栄冠となってあなたを飾る。」(箴4:6~9).
⑵ 自分を正しく知るようになる。
- 神が下さる知恵で、自分が誰なのかを知るようになる。
① 一体今日の「わたし」は誰なのか?神の僕であり、神の子である。(Ⅰペトロ2:9)
「あなたがたは、選ばれた民、王の系統を引く祭司、聖なる国民、神のものとなっ た民です。…」(Ⅰペトロ2:9)
② 神の者としてこの世で知恵をもって生きるようになる。 (Ⅰチモテ6:11-12, マタイ10:16)
「神の人よ、あなたはこれらのことを避けなさい。正義、信心、信仰、愛、忍耐、 柔和を追い求めなさい。信仰の戦いを立派に戦い抜き、永遠の命を手に入れなさ い。命を得るために、あなたは神から召され、…」(Ⅰテモテ6:11ー12)
③ 私達はその知恵によって神が喜ばれる人生を生きることができる。(マタイ7:24, Ⅰコリン3:10)
- その知恵によって、自分の使命を発見することが出來たことは祝福である。
⑶ 時代を見極めることができる。
- 今日私達の時代はどんな時代なのか。最先端の文明の時代であり、罪悪が蔓延って いる時代である。霊的な視野でこの時代を見つめる知恵が必要である。
① 私達はこの時代を見極めて変革していく者である。(ローマ12:1~2)
- この時代は肉体的には豊かで、文化的には暮らしやすいが、神がくださる知恵を もつ者は、この時代が堕落しているのに気付かなければならない。
② イエスは弟子たちに「目を覚ましていなさい」と言われた。(マタイ24:42~45)
「だから、目を覚ましていなさい。いつの日、自分の主が帰って來られるのか、あ なたがたには分からないからである。」(マタイ24:42)
③ パウロは「あなたがたが眠りから覚めるべき時が既に來ています。」と言った。(ローマ13:11~14)
「更に、あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。あなたがたが眠りか ら覚めるべき時が既に來ています。…」(ローマ13:11)
だれでも神がくださる知恵によって、神を知り信じるようになる。また、自分を知 り、その時代を正しく見極めることができるようになる。今は「豊かな中に貧しい時 代」である。肉体的なものが豊かでも、霊的には貧しい時代である。私達は神からの知 恵によって、福音の働き人として、この時代に使命を果たそう。