ペテロ - 弟子の最初の説教
- 使徒行伝2:14-42 -
[インマヌエル 下巻.9-28]
[使徒行伝2:21-22] 「21 しかし、主の名を呼ぶ者は、みな救われる。22 イスラエルの人たち。このことばを聞いてください。神はナザレ人イエスによって、あなたがたの間で力あるわざと、不思議なわざと、あかしの奇蹟を行なわれました。それらのことによって、神はあなたがたに、この方のあかしをされたのです。これは、あなたがた自身がご承知のことです。」
*** ペンテコステに集まって祈る弟子たちに約束された聖霊が降る。聖霊の力によって弟子たちに驚くべきことが起こる。その噂を聞き、多くの人々が集まってくる。彼らの中には、弟子たちが酔っていると言って中傷する者もいた。ペテロはその中傷する者たちの言葉を聞き、他の弟子たちと共に立ち上がり、集まってきた人々にイエス・キリストを通して神がなされたことを証しする。その日、彼の言葉を聞いた三千人余りが悔い改め、救いを得る。
ペテロが説教することになった背景と説教の内容、そしてその後起こったことを見てみよう。
1. 説教を行う背景
○ イエス・キリストの復活と昇天を目撃した弟子たちが、キリストの御業を証言した。
(1) 復活されたイエスは40日間、弟子たちに現れて語られた。(使徒行伝2:3、第二コリント4-8)
(2) 弟子たちが見守る前で天に昇られた。(使徒行伝2:9)
(3) その時、二人の天使が現れ、イエスの再臨について預言した。(使徒行伝1:10-11)
(4) 五旬節の日に、聖霊が120人の弟子たちに満ちて臨んだ。(使徒行伝2:1-4)
(5) その時、聖霊が語らせたままに、彼らは異言で話し始めた。(使徒行伝2:4)
(6) エルサレムに住んでいた諸国からの敬虔なユダヤ人たちが集まってきた。(使徒行伝2:5-12)
(7) 諸国から来たユダヤ人たちは、それぞれの故郷の方言で神の偉大な御業を聞いた。(使徒行伝2:6-8)
(8) 弟子たちの様子を見ていた人々の中には、嘲る者もいた。(使徒行伝2:13)
(9) 嘲る言葉を聞いて、ペトロは十一人の使徒たちと共に立ち上がり、声を上げて証言した。(使徒行伝2:14)
2. 説教の内容
(1) 序論(使徒行伝2:14-21)
○ ヨエルの預言を引用して、五旬節に起こったことを証言した。(使徒行伝2:16-21、ヨエル書2:28-32)
① 終わりの日に、わたしの霊をすべての人に注ぐ。
② その日、わたしのしもべにも、はしためにも、わたしの霊を注ぐ。
③ わたしは、上は天に不思議なわざを示し、下は地にしるしを示す。
④ 主の名を呼ぶ者は、みな救われる。
(2) 本論 (使徒行伝2:22-35)
○ 説教の主題はナザレのイエスである。
① イエスの御業について語る。(使徒行伝2:22)
② イエスの死について語る。(使徒行伝2:23)
③ イエスの復活について語る。(使徒行伝2:24-35)
* 詩篇16篇と詩篇101篇を引用し、イエス・キリストの復活を証言した。
(3) 結論(使徒行伝2:36)
○ 「神が、今や主ともキリストともされたこのイエスを、あなたがたは十字架につけたのです。」と証言した。(使徒行伝2:36)
3. 説教後に現れた御言葉の力
(1) 説教の御言葉を聞いて心に刺され、悔い改めた。(使徒行伝2:37)
(2) 3,000人余りが悔い改め救いを受ける御業が起こった。(使徒行伝2:41)
(3) 悔い改めた者たちが新しい命を生き始めた。(使徒行伝2:42-47)
① 使徒たちの教えを受け、互いに交わり、パンを裂き、祈りに励んだ。(使徒行伝2:42)
② 使徒たちによって多くの奇跡としるしが現れた。(使徒行伝2:43)
③ 物を互いに共有し、財産や所有物を売って必要に応じて分け与えた。(使徒行伝2:44-45)
④ 毎日心を一つにして神殿に集まることに励んだ。(使徒行伝2:46)
⑤ 主は救われる人々を日々加えてくださった。(使徒行伝2:47)
***平凡な漁師として生きていたシモンはある日、イエスから「すべてを捨てて私に従いなさい」という召しを受けた。彼は主からペトロという名を与えられ、イエスがメシアであることを確信した。
イエスの復活昇天後、聖霊が降臨し、主の体である教会が誕生した。この時ペテロは「わたしの羊を養いなさい」というイエスの直接の命令に基づき、弟子として初代教会を導いた。
ネロの迫害の時に十字架に逆さにつけられて殉教するまで、ペテロは福音の網で数多くの人々を釣り上げた神の偉大な漁師であった。
