弟子の生涯
- ヨハネ福音書14:12 -
[インマヌエ 下巻.8-10]
[ヨハネ福音書14:12] 「まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしを信じる者は、わたしの行なうわざを行ない、またそれよりもさらに大きなわざを行ないます。わたしが父のもとに行くからです。」
*** イエスの弟子とは、イエスのなされた業を継承するために召され、訓練を受け、遣わされた者を指す。イエスの弟子は、神の心、計画、力、愛を伝えるために世に遣わされた。ゆえに弟子の関心はイエス・キリストの願いと一致し、その歩みはインマヌエルの祝福を享受する歩みである。結局、弟子の一生の働きを通して、イエス・キリストが教え行われたことが世に伝えられる。
1. 救いを成し遂げる働きをする。
(1) ヨハネ福音書3:1~8
① 宗教から命へ
② 律法から福音へ
③ 世のものから神のものへ
④ 肉から霊へ
(2) 命を得るようにする。(ヨハネ福音書10:10~11)
(3) 復活の力を現す。(ヨハネ福音書11:25~26)
2. 福音伝道のための働きをする。
(1) 十字架の死と復活によって救いの契約を成し遂げられたイエス・キリストを伝える。(ヨハネ福音書12:24)
(2) 救いを成し遂げられた神の御業を宣べ伝える。(第一ペテロ2:9)
① 選ばれた民
② 王である祭司
③ 聖なる国民
④ その民
3. 教会を建てる。
(1) 神の神殿(キリストの体)を成す。
(2) 闇の勢力からその民を守る。
(3) イエス・キリストの御名を宣べ伝える。(ローマ書8:5)
(4) イエス・キリストの主権を宣べ伝える。(ヨハネ福音書2:1~11)
4. 神との真の霊的関係と交わりを築く。
(1) 神をアバ、父と呼ぶ。 - 神の子(血を分けた関係)
(2) イエス・キリストが花婿となる。- 花嫁(霊的な子を産む)となる。
(3) イエス・キリストと兄弟となる。 - 相続者(養子)となる。
(4) イエス・キリストと友となる。 - 互いに理解し、ともに働く。
(5) 神の恵みの中で主と僕となる。 - 仕え、仕えられる。
5. 弟子を立てる働きをする。(弟子 - 後継者)
(1) 教師と預言者として教会に立てられる。(使徒行伝13:1)
(2) イエスの権威を自ら体験しながら証しする。(マタイ福音書28:16~20)
(3) イエスの羊を養い牧すよう委ねられ、牧者の務めを担う。(ヨハネ福音書21:15-17)
(4) イエスとの継続的な同行が実現する。(ヨハネ福音書21:19)
「これは、ペテロがどのような死に方をして、神の栄光を現わすかを示して、言われたことであった。こうお話しになってから、ペテロに言われた。「わたしに従いなさい。」(ヨハネ福音書21:19)
*** イエスが天に昇られた後、弟子たちは聖霊の満たしを受け、力を授かった。そして主が彼らに託された使命、すなわち福音を地の果てまで伝えよという主の御言葉に従い、聖霊の導きに従って伝道者の道を歩んだ。
新約聖書は弟子たちがどれほど長く生き、どのように死んだかについては語っていないが、古代の著述家や史家の著作、そして伝承は、その弟子たちが皆、福音を宣べ伝える恵み深い生涯を送った後、殉教したと伝えている。
[使徒行伝5:40~41] 「40 使徒たちを呼んで、彼らをむちで打ち、イエスの名によって語ってはならないと言い渡したうえで釈放した。41 そこで、使徒たちは、御名のためにはずかしめられるに値する者とされたことを喜びながら、議会から出て行った。」
