真心からの祈り
- サムエル記下7:27-29 -
[インマヌエル 下巻.7-19]
[サムエル記下7:27] 「万軍の主、イスラエルの神よ。あなたのしもべに『わたしはあなたのために家を建てよう』と告げられたので、あなたのしもべはこの祈りをささげる思いが生まれたのです。」
*** 神はダビデに、ご自身が自ら行おうとされることを預言者ナタンを通して知らせられた(サムエル記下7:4-17)。それゆえダビデは、自分に対する神の大きな御心を知り、信仰をもって誠実に祈った(サムエル記下7:18-29)。
1. ダビデは神の御心を知り、どのようにしたか?
(1) ダビデは神に祈り求める心が起こった。
「あなたが私のために家を建ててくださるとおっしゃったからです。それゆえ、あなたのしもべはこの祈りをもって求める心が起こりました。」(サムエル記下7:27)
「わが魂は主の宮を慕い、弱り果てます。わが心と肉体は、生きておられる神に叫び求めます。」(詩篇84:2)
(2) あなたの真心からの祈りはあるか?
① 主に出会う機会を捉えて主に祈れ。
「それゆえ、敬虔な者はみな、主に出会う機会を捉えて主に祈るであろう。まことに、洪水が押し寄せても、彼には及ばない。」(詩篇32:6)<歴代誌下6:13-7:1>
② 神を畏れ、隣人のために祈れ。
「彼は敬虔で、家族とともに神を畏れ、民を多く救い、神に絶えず祈っていた…天使が言った。『あなたの祈りと施しは神の前に上り、覚えられている。』」(使徒行伝10:2-4)
③ キリストを思いながら祈れ。
「主は言われた。『立ち上がって、直ぐ先の通りへ行き、ユダの家のダマスコ人サウロという者を捜せ。彼は今、祈っている。』」(使徒行伝9:11)
④ 苦難の中で主に頼り祈れ。
「あなたがたのうちで苦しんでいる者は、祈るべきである。喜んでいる者は、賛美すべきである。」(ヤコブの手紙5:13) <列王記下19:1, 20:2>
⑤ もし高慢によって…
「イスラエルの高慢は、その顔に現れている。彼らはこれらのすべてのことを経験しても、彼らの神、主のもとに戻らず、求めもしない。」(ホセア書7:10)
2. 私たちが祈るとき、主は私たちのために何をしてくださるのか?
(1) 私たちの祈りに耳を傾けてくださる。
「その耳を私に向けられたので、私は生涯祈り続ける。」(詩篇116:2)
(2) 私たちの心に願いを与えてくださる。そしてその願いを叶えてくださる。
「その心の願いを与え、その唇の願いを拒まれなかった。」(詩篇21:2)
「主は御自分を畏れる者の願いをかなえ、彼らの叫びを聞いて救われる。」(詩篇145:19)
(3) 私たちに良いものを与えてくださる。
「主なる神よ、あなたは神であり、御言葉は真実です。この良いものを僕に与えてくださいました。」(サムエル記下7:28)
(4) 私たちの家を永遠に祝福してくださる。
「どうか、しもべの家を祝福し、主の御前に永遠に立たせてください。主なる神が語られたのですから、主の恵みによって、しもべの家が永遠に祝福されますように。」(サムエル記下7:29)
(5) 私たちの苦しみを顧みてくださる。
「主は彼らの叫びを聞かれたとき、その苦しみを顧みてくださった。」(詩篇106:44)
(6) 私たちの心を喜ばせてくださる。
「主の教えは真実で心を喜ばせ、主の戒めは清く目を明るくする。」(詩篇19:8)
(7) 聖霊が私たちのために自らとりなしてくださる。
「また、私たちの弱さを助けてくださる方、すなわち、私たちの願うべきことを、私たち自身は知らないのに、聖霊が言葉にできない嘆きをもって、私たちのためにとりなしてくださる方である。」(ローマ8:26)
◈ トラップ(Trapp)の言葉
「神が顧み、探られるのは、私たちの祈りがどれほど真実で、切実で、心の中心から湧き出るものであるかということである。したがって、祈ることは才能ではなく、恵みによってのみ祈りの効力が発揮されるのである。」