イスラエルの回復と繁栄
- イザヤ書61:1-11 -
[インマヌエル 上巻.1-20]
[イザヤ書61:1-3]「1 神である主の霊が、わたしの上にある。主はわたしに油をそそぎ、貧しい者に良い知らせを伝え、心の傷ついた者をいやすために、わたしを遣わされた。捕われ人には解放を、囚人には釈放を告げ、2 主の恵みの年と、われわれの神の復讐の日を告げ、すべての悲しむ者を慰め、3 シオンの悲しむ者たちに、灰の代わりに頭の飾りを、悲しみの代わりに喜びの油を、憂いの心の代わりに賛美の外套を着けさせるためである。彼らは、義の樫の木、栄光を現わす主の植木と呼ばれよう。」
[ルカ福音書4:18-21]「17 すると、預言者イザヤの書が手渡されたので、その書を開いて、こう書いてある所を見つけられた。18 「わたしの上に主の御霊がおられる。主が、貧しい人々に福音を伝えるようにと、わたしに油を注がれたのだから。主はわたしを遣わされた。捕われ人には赦免を、盲人には目の開かれることを告げるために。しいたげられている人々を自由にし、19 主の恵みの年を告げ知らせるために。」 20 イエスは書を巻き、係の者に渡してすわられた。会堂にいるみなの目がイエスに注がれた。21 イエスは人々にこう言って話し始められた。「きょう、聖書のこのみことばが、あなたがたが聞いたとおり実現しました。」
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イザヤ書61章は、その全体が預言者イザヤを通して神が語られた希望のメッセージである。将来にイスラエルの民(救われた者)に訪れる回復と繁栄を預言している。
1. 神から遣わされるメシアによる恵み (イザヤ書61:1-3)
○ 神から遣わされるメシアに対する預言である。メシアの使命が示されている。イエスはご自身を現されることによってこの預言が成就したと宣言された(ルカ福音書4:18-21)。
(1) メシヤを遣わされる理由
[イザヤ書61:1]「本文」
+ 貧しい者に良い知らせを伝えるために
+ 心の傷ついた者をいやすために
+ 捕われ人には解放を与えるために
+ 囚人には釈放を告げるために
(2) メシアによる恵み
[イザヤ書61:2-3]「本文」
+ 悲しむ者たちに、灰の代わりに頭の飾りを与える
+ 悲しみの代わりに喜びの油を注がれる
+ 憂いの心の代わりに賛美の外套を着けさせる
+ 義の樫の木、栄光を現わす主の植木と呼ばれる
2. メシアによるイスラエルの回復と繁栄 (イザヤ書61:4-7)。
○ 預言者イザヤ自身の言葉による預言である。バビロンによって破壊され、崩壊したエルサレムやその周辺の町も再建され、以前よりも祝福され、繁栄を見ることになる。
(1) イスラエルの回復
[イザヤ書61:4]「彼らは昔の廃墟を建て直し、先の荒れ跡を復興し、廃墟の町々、代々の荒れ跡を一新する。」
(2) イスラエルの繁栄
[イザヤ書61:5]「他国人は、あなたがたの羊の群れを飼うようになり、外国人が、あなたがたの農夫となり、ぶどう作りとなる。」
[イザヤ書61:6]「しかし、あなたがたは主の祭司ととなえられ、われわれの神に仕える者と呼ばれる。あなたがたは国々の力を食い尽くし、その富を誇る。」
[イザヤ書61:7]「あなたがたは恥に代えて、二倍のものを受ける。人々は侮辱に代えて、その分け前に喜び歌う。それゆえ、その国で二倍のものを所有し、とこしえの喜びが彼らのものとなる。」
3. イスラエルの繁栄のための神の御計画 (イザヤ書61:8-9)
○ メシアを遣わされる神ご自身の言葉である。歴史を導く主権者である神は、正義を愛する方として、繁栄のために平和の計画を遂行される。世界のすべての国は、契約の民としての新しいイスラエルを認めることになる。
[イザヤ書61:8]「まことに、わたしは公義を愛する主だ。わたしは不法な略奪を憎む。わたしは誠実を尽くして彼らに報い、とこしえの契約を彼らと結ぶ。」
[イザヤ書61:9]「彼らの子孫は国々のうちで、彼らのすえは国々の民のうちで知れ渡る。彼らを見る者はみな、彼らが主に祝福された子孫であることを認める。」
4. 救われるイスラエルの民の祝福 (イザヤ書61:10-11)
○ 再び預言者イザヤの言葉である。彼は救われるイスラエルの民の一人として、贖われるイスラエルの民の祝福について預言している。
[イザヤ書61:10-11]「10 わたしは主によって大いに楽しみ、わたしのたましいも、わたしの神によって喜ぶ。主がわたしに、救いの衣を着せ、正義の外套をまとわせ、花婿のように栄冠をかぶらせ、花嫁のように宝玉で飾ってくださるからだ。11 地が芽を出し、園が蒔かれた種を芽生えさせるように、神であるからだ。」
+ 主によって大いに楽しみ、たましいも神によって喜ぶ
+ 主が、救いの衣を着せ、正義の外套をまとわせる
+ 主が、花婿のように栄冠をかぶらせ、花嫁のように宝玉で飾られる
+ 主が、義と賛美とを、すべての国の前に芽生えさせる
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+ 神はメシアを遣わして福音を宣べ伝え、神の恵みの年を宣言される。- メシアが来られた新約教会の聖徒は、神の恵みを受けた者である(テトス書3:4-5)。
+ メシアの時代に救いを得る者たちは、慰めを受け、花冠をかぶり、喜びの油を注がれ、賛美の衣を着るだろうし、永遠の喜びを得て大いに喜び、賛美を歌うだろう。新約聖書は、主イエス・キリストによって私たちが得た救いが喜びの実を結ぶ救いであることを証言している。私たちは主が与えてくださった義と救い、復活と天国と永遠の命の望みのために、主の中でいつも喜ぶべきである(ピリピ書4:4)。