贖われた人の祝福

- ｲｻﾞﾔ35:1-10 -

　「主に贖われた人々は帰って來る。とこしえの喜びを先頭に立てて、喜び歌いつつシオンに帰り着く。喜びと樂しみが彼らを迎え、嘆きと悲しみは逃げ去る。」(ｲｻﾞﾔ35:10)

神はご自分を蔑視する者を滅ぼされる(ｲｻﾞﾔ34章)。しかし、神を敬う者にはすべての 罪を赦し救ってくださる(ｲｻﾞﾔ35章)。では、神に救われた者たちはどのような祝福に入 るようになるのか？

1. 神の栄光を見る目が開かれる。

「荒れ野よ、荒れ地よ、喜び躍れ、砂漠よ、喜び、花を咲かせよ、野ばらの花を一面に咲かせよ。…　人々は主の栄光と我らの神の輝きを見る。」(ｲｻﾞﾔ35:1-2)

⑴ 野原の花に神の栄光を見る。 (ﾙｶ12:27, ﾛｰﾏ1:20)

「野原の花がどのように育つかを考えてみなさい。働きもせず紡ぎもしない。…栄華 を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。(ﾙｶ12:27)

「世界が造られたときから、目に見えない神の性質、つまり神の永遠の力と神性は被 造物に現れており、これを通して神を知ることができます。…」(ﾛｰﾏ1:20)

⑵ 暗闇（サタン勢力）から解かれる。 (使26:17-18)

「わたしは、あなたをこの民と異邦人の中から救い出し、彼らのもとに遣わす。それ は、彼らの目を開いて、闇から光に、サタンの支配から神に立ち帰らせ、こうして彼 らがわたしへの信仰によって、罪の赦しを得、聖なる者とされた人々と共に恵みの分 け前にあずかるようになるためである。」(使26:17-18)

2. 生活の中に神の不思議な恵みを体験する。

⑴ 神の力あるみ業が現れる。(ｲｻﾞﾔ35:3-4)

「弱った手に力を込め、よろめく膝を強くせよ。心おののく人々に言え。雄々しくあ れ、恐れるな。見よ、あなたたちの神を。敵を打ち、悪に報いる神が來られる。神は 來 て、あなたたちを救われる。」(ｲｻﾞﾔ35:3-4)

⑵ 祈りが叶う驚くべき奇跡が起こる。(ｲｻﾞﾔ35:5-6)

「そのとき、見えない人の目が開き、聞こえない人の耳が開く。そのとき、歩けな かった人が鹿のように躍り上がる。口の利けなかった人が喜び歌う。荒れ野に水が湧 きいで、荒れ地に川が流れる。」(ｲｻﾞﾔ35:5-6)

⑶ 周囲の環境に不思議な変化が起こる。(ｲｻﾞﾔ35:7-8)

「熱した砂地は湖となり、乾いた地は水の湧くところとなる。山犬がうずくまるとこ ろは、葦やパピルスの茂るところとなる。そこに大路が敷かれる。その道は聖なる道 と呼ばれ、汚れた者がその道を通ることはない。…」(ｲｻﾞﾔ35:7-8)

3. 罪から解放され、真の平安を味わう。

⑴ 罪を赦され、不義がなくなり、神の義が臨む。(ｲｻﾞﾔ35:10, 本文)

「主に贖われた人々は帰って來る。」(ｲｻﾞﾔ35:10)

① 神の子、イエスの血が私たちのすべての罪を清めてくれる。 (Ⅰﾖﾊﾈ1:7-9)

「…御子イエスの血によってあらゆる罪から清められます。自分に罪がないと言う なら、自らを欺いており、真理はわたしたちの内にありません。自分の罪を公に言 い表すなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたした ちを清めてくださいます。」(Ⅰﾖﾊﾈ1:7-9)

② 私たちが罪を赦されるとき、私たちの体と魂が神の義によって新しくなる。

⑵ 喜びと樂しみを得、悲しみと嘆きが消え去る。(ｲｻﾞﾔ35:10, 本文)

「とこしえの喜びを先頭に立てて、喜び歌いつつシオンに帰り着く。喜びと樂しみが 彼らを迎え、嘆きと悲しみは逃げ去る。」(ｲｻﾞﾔ35:10)

①「... 喜び歌いつつ...」 - 口には歌がある。

②「... とこしえの喜びを先頭に立てて ...」 - 頭には冠がある。

③「... 喜びと樂しみが彼らを迎え　...」 - 心には真の平安がある。

- 光があるとき暗闇は消え去るように、神の恵みが臨むときには、心のすべての思い 煩いと、身体の病と生活のあらゆる問題が、いつのまにか消えてなくなる。

私のような人が神の恵みによって救われれば、私を通して多くの人々が祝福に入る。 私たちの家庭と教会が恵みに預かるとき、多くの人々の祝福の源になる。