贖罪と清め
- Ⅰヨハネ1:9 -
「自分の罪を公に言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます。」(Ⅰヨハネ1:9)
「自分の罪を公に言い表すなら」という御言葉の意味は、神から指摘された罪を認め、正直に神の御前で心からその罪を告白して罪を捨てることである。「罪を隠している者は栄えない。告白して罪を捨てる者は憐れみを受ける。」 (箴28:13)
1. 神はどんな方だと言っているのか?
- “神は真実で正しい方ですから”
⑴ 神は真実である。
「神は真実な方です。この神によって、あなたがたは神の子、わたしたちの主イエス․キリストとの交わりに招き入れられたのです。」(Ⅰコリン1:9)
「主の御言葉は正しく、御業はすべて真実。」(詩33:4)
⑵ 神は正しい。
「主は正しくいまし、恵みの業を愛し、御顔を心のまっすぐな人に向けてくださる。」(詩11:7)
2. 私たちが罪を犯したとき、神は私たちがどうすることを望んでおられるのか?
-「自分の罪を公に言い表すなら」
⑴ 私たちが犯した罪について認めることを願っておられる。
「自分に罪がないと言うなら、自らを欺いており、真理はわたしたちの内にありません。… 罪を犯したことがないと言うなら、それは神を偽り者とすることであり、神の言葉はわたしたちの内にありません。」(Ⅰヨハネ1:8-10)
⑵ 私たちが神に犯した罪を告白(悔い改め)することを願っておられる。
「お前の犯した罪を認めよ。お前は、お前の主なる神に背き、どこにでも茂る木があれば、その下で、他国の男たちと亂れた行いをし、…」(エレミ3:13)
「わたしが來たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである。」(ルカ5:32)
「…主は約束の実現を遅らせておられるのではありません。そうではなく、一人も滅びないで皆が悔い改めるようにと、あなたがたのために忍耐しておられるのです。」(Ⅱペトロ3:9)
* 自分の罪についてのダビデの告白(悔い改め)
「ダビデは神に言った。わたしはこのようなことを行って重い罪を犯しました。どうか僕の悪をお見逃しください。大変愚かなことをしました。」(代上21:8)
「神よ、わたしを憐れんでください、御慈しみをもって。深い御憐れみをもって、背きの罪をぬぐってください。」(詩51:2-3)
「…わたしは言いました「主にわたしの背きを告白しよう」と。そのとき、あなたはわたしの罪と過ちを赦してくださいました。」(詩32:5)
3. 神は自分の罪を告白する者のためにどんなことをされるのか?
-「罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます。」
⑴ 私たちの罪を赦してくださる。
「…わたしの民が、ひざまずいて祈り、わたしの顔を求め、悪の道を捨てて立ち帰るな ら、わたしは天から耳を傾け、罪を赦し、彼らの大地をいやす。」(代下7:14)
「人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。…」(マタイ9:6)
⑵ あらゆる不義から私たちを清めてくださる。
「わたしはあなたの背きを雲のように、罪を霧のように吹き払った。わたしに立ち帰 れ、わたしはあなたを贖った。」(イザヤ44:22)
「神が光の中におられるように、わたしたちが光の中を歩むなら、互いに交わりを持ち、御子イエスの血によってあらゆる罪から清められます。」(Ⅰヨハネ1:7)
* 私たちに罪を犯した者に対して私たちはどうすべきなのか?
「互いに親切にし、憐れみの心で接し、神がキリストによってあなたがたを赦してくださったように、赦し合いなさい。」(エペソ4:32)
私たちが罪を告白すれば、神はその罪を赦してくださるだけでなく、私たちを清めてくださると約束した。とてもすばらしい神の恵みである。