聖徒の愛と交わり
- ヨハネ13:13-15 -
「あなたがたは、わたしを『先生』とか『主』とか呼ぶ。そのように言うのは正しい。わたしはそうである。ところで、主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするようにと、模範を示したのである。」(ヨハネ13:13-15)
主は、弟子たちが教会の中で真実な教師になるように願っておられた。それで御自身が教師として手本を見せて下さり、あなたがたもこうしなさい、と命じられた。
初代教会の聖徒たちは主の教えとその手本に従って、互いに愛にあって交わり誠実にその使命を果たした。
1. イエス․キリストの教え
⑴ 愛について
①「父母を敬え、また、隣人を自分のように愛しなさい。」(マタイ19:19)
<参照; 善いサマリア人 (ルカ10:30-37)>
②「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」(ヨハネ13:34)
⑵ 聖徒の交わりについて
①「主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。」(ヨハネ13:14)
②「その供え物を祭壇の前に置き、まず行って兄弟と仲直りをし、それから帰って來て、供え物を献げなさい。」(マタイ5:24)
③「あなたがたのうちでいちばん偉い人は、仕える者になりなさい。」(マタイ23:11)
2. 使徒たちの教え
⑴ 愛について
①「愛は隣人に悪を行いません。だから、愛は律法を全うするものです。」(ローマ13:10)
②「神を愛している」と言いながら兄弟を憎む者がいれば、それは偽り者です。目に見える兄弟を愛さない者は、目に見えない神を愛することができません。」(Ⅰヨハネ4:20)
⑵ 聖徒の交わりについて
①「そのように働いてくれるのですから、愛をもって心から尊敬しなさい。互いに平和に過ごしなさい。」(Ⅰテサロ5:13)
②「善を行い、良い行いに富み、物惜しみをせず、喜んで分け与えるように。」(Ⅰテモテ6:18)
③「みなしごや、やもめが困っているときに世話をし、世の汚れに染まらないように自分を守ること、これこそ父である神の御前に清く汚れのない信心です。」(ヤコブ1:27)
3. 初代教会の聖徒たちの真実な実践
⑴「財産や持ち物を売り、おのおのの必要に応じて、皆がそれを分け合った。そして、毎日ひたすら心を一つにして神殿に參り、家ごとに集まってパンを裂き、喜びと真心をもって一緒に食事をし、神を賛美していたので、民衆全体から好意を寄せられた。こうして、主は救われる人々を日々仲間に加え一つにされたのである。」(使2:45-47)
⑵「信じた人々の群れは心も思いも一つにし、一人として持ち物を自分のものだと言う者はなく、すべてを共有していた。」(使4:32)
⑶「毎日、神殿の境内や家々で絶えず教え、メシア․イエスについて福音を告げ知らせていた。」(使5:42)
⑷「ヤッファにタビタ――訳して言えばドルカス、すなわち「かもしか」――と呼ばれる婦人の弟子がいた。彼女はたくさんの善い行いや施しをしていた。」(使9:36)
⑸「彼らは苦しみによる激しい試練を受けていたのに、その満ち満ちた喜びと極度の貧しさがあふれ出て、人に惜しまず施す豊かさとなったということです。」(Ⅱコリン8:2)
⑹「ペトロは牢に入れられていた。教会では彼のために熱心な祈りが神にささげられていた。」(使12:5)