主の御業を宣べ伝えよ
- ルカ福音書8:38-39 -
シャローム宣教会
[ルカ福音書8:38-39]「38 そのとき、悪霊を追い出された人が、お供をしたいとしきりに願ったが、イエスはこう言って彼を帰された。39 「家に帰って、神があなたにどんなに大きなことをしてくださったかを、話して聞かせなさい。」 そこで彼は出て行って、イエスが自分にどんなに大きなことをしてくださったかを、町中に言い広めた。」
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* イエスがこの世に来られ、御国の福音を宣べ伝え、あらゆる病気、あらゆるわずらいを直された。
[マルコ福音書1:38-39]「38 イエスは彼らに言われた。「さあ、近くの別の村里へ行こう。そこにも福音を知らせよう。わたしは、そのために出て来たのだから。」 39 こうしてイエスは、ガリラヤ全地にわたり、その会堂に行って、福音を告げ知らせ、悪霊を追い出された。」
[マタイ福音書9:35]「イエスは、すべての町や村を巡って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、あらゆる病気、あらゆるわずらいを直された。」
[ルカ福音書8:26-37]「26 こうして彼らは、ガリラヤの向こう側のゲラサ人の地方に着いた。27 イエスが陸に上がられると、この町の者で悪霊につかれている男がイエスに出会った。彼は、長い間着物も着けず、家には住まないで、墓場に住んでいた。28 彼はイエスを見ると、叫び声をあげ、御前にひれ伏して大声で言った。「いと高き神の子、イエスさま。いったい私に何をしようというのです。お願いです。どうか私を苦しめないでください。」 29 それは、イエスが、汚れた霊に、この人から出て行け、と命じられたからである。汚れた霊が何回となくこの人を捕えたので、彼は鎖や足かせでつながれて看視されていたが、それでもそれらを断ち切っては悪霊によって荒野に追いやられていたのである。30 イエスが、「何という名か。」とお尋ねになると、「レギオンです。」と答えた。悪霊が大ぜい彼にはいっていたからである。 31 悪霊どもはイエスに、底知れぬ所に行け、とはお命じになりませんようにと願った。32 ちょうど、山のそのあたりに、おびただしい豚の群れが飼ってあったので、悪霊どもは、その豚にはいることを許してくださいと願った。イエスはそれを許された。33 悪霊どもは、その人から出て、豚にはいった。すると、豚の群れはいきなりがけを駆け下って湖にはいり、おぼれ死んだ。34 飼っていた者たちは、この出来事を見て逃げ出し、町や村々でこの事を告げ知らせた。35 人々が、この出来事を見に来て、イエスのそばに来たところ、イエスの足もとに、悪霊の去った男が着物を着て、正気に返って、すわっていた。人々は恐ろしくなった。36 目撃者たちは、悪霊につかれていた人の救われた次第を、その人々に知らせた。37 ゲラサ地方の民衆はみな、すっかりおびえてしまい、イエスに自分たちのところから離れていただきたいと願った。そこで、イエスは舟に乗って帰られた。」
1. イエスは神の御力と権威を持たれた方です。(ルカ福音書8:28-29)
- イエスは、人々のあらゆる病気、あらゆるわずらいを癒してくださるだけでなく、永遠の死から救い、永遠のいのちを得るようにしてくださいました。
* 悪霊はイエスが誰であるかを知っていて、イエスの権威と御力を認め、イエスに何かを頼みました。イエスは悪霊たちにその人から出るように命じ、また、悪霊の頼みを許可して豚の群れに入るようにされました。このことは人間にはできないことでした。イエスはこの出来事を通して、ご自分が神の御子であることを明らかに証しされました。
[出エジプト記14:31]「イスラエルは主がエジプトに行なわれたこの大いなる御力を見たので、民は主を恐れ、主とそのしもべモーセを信じた。」
2. 人間の価値は本当に大きく、救いの価値は比較できないほど大きい。(ルカ福音書8:30-35)
- 私たちは人間の命、それも永遠の命が天下の何よりはるかに尊いことを知ろう。
[ルカ福音書4:18]「「わたしの上に主の御霊がおられる。主が、貧しい人々に福音を伝えるようにと、わたしに油を注がれたのだから。主はわたしを遣わされた。捕われ人には赦免を、盲人には目の開かれることを告げるために。しいたげられている人々を自由にし、」
* 二千匹ほど(マルコ福音書5:13)の豚の損失は大きいが、悪霊につかれていた人が癒されたことは、それよりさらに価値のあることだった。長い間着物も着けず、家には住まないで、墓場に住んでいた人がいやされた。
したがって、私たちは肉的な祝福と霊的な祝福、天の祝福と地の祝福を知り、すべて大切にしなければならない。
3. 悪霊を追い出された人が、イエスと供をしたいとしきりに願った。(ルカ福音書8:38)
- 私たちは、悪霊につかれていた後、癒された人のように、主イエス・キリストと共に住み、主イエス・キリストに仕え、主イエス・キリストを証しすることを願いましょう。
[サムエル上12:24]「ただ、主を恐れ、心を尽くし、誠意をもって主に仕えなさい。主がどれほど偉大なことをあなたがたになさったかを見分けなさい。」
* ゲラサ地方の民衆はみな、すっかりおびえてしまい、イエスに自分たちのところから離れていただきたいと願った。彼らには、イエスが神の子であるキリストであることを知りたいという心がなかった。
ヨハネによる福音書4章を見ると、サマリヤの人たちは違った。彼らは井戸のかたわらでイエスに会った一人の女の証を受け、証言したその女のことばによってイエスを信じ、イエスのところに来たとき、自分たちのところに滞在してくださるように願った。そこでイエスは二日間そこに滞在された。そして、さらに多くの人々が、イエスのことばによって信じた(ヨハネ福音書4:39-42)。
4. イエスは悪霊を追い出された人に「家に帰って、神があなたにどんなに大きなことをしてくださったかを、話して聞かせなさい。」と言われた(ルカ福音書8:39)。
- そこで彼はイエスが自分にどんなに大きなことをしてくださったかを、町中に言い広めた。
[出エジプト記10:2]「わたしがエジプトに対して力を働かせたあのことを、また、わたしが彼らの中で行なったしるしを、あなたが息子や孫に語って聞かせるためであり、わたしが主であることを、あなたがたが知るためである。」
[1ペテロ2:9]「しかし、あなたがたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神の所有とされた民です。それは、あなたがたを、やみの中から、ご自分の驚くべき光の中に招いてくださった方のすばらしいみわざを、あなたがたが宣べ伝えるためなのです。」
* 私たちは、神が自分に与えてくださった恵みに感謝し、神に栄光を帰し、福音を宣べ伝えなければならない。そして、自分の職場で、または神が導いてくださる場所に行き、自分に与えられた働きを通して神をほめたたえることが重要である。
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* 神の御子である主イエスがこの世に来られ、様々な病気で苦しむ罪人たちを救ってくださった。私たちは霊と肉の祝福を与えてくださった神をほめたたえなければならない。
[エペソ書3:8-9]「8 すべての聖徒たちのうちで一番小さな私に、この恵みが与えられたのは、私がキリストの測りがたい富を異邦人に宣べ伝え、9 また、万物を創造された神の中に世々隠されていた奥義を実行に移す務めが何であるかを明らかにするためにほかなりません。」
[1ペテロ4:7]「万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。」