インマヌエルの約束
- ヨハネ福音書14:16-17 -
[インマヌエル 上巻.1-10]
[ヨハネ福音書14:16-17] 「わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。その方は、真理の御霊です。世はその方を受け入れることができません。世はその方を見もせず、知りもしないからです。しかし、あなたがたはその方を知っています。その方はあなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるからです。」
1. 「インマヌエル」とは?
[マタイ福音書1:23] 「見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」(訳すと、神は私たちとともにおられる、という意味である。)」
(1) 「主みずから、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ。処女がみごもっている。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名づける。」 (イザヤ書7:14)、
(2) その名[インマヌエル]の意味は、「神が私たちと共におられる」という意味である。
2. 「イマヌエルの約束」はどのように成就されたか?
(1) イエス・キリストの誕生
① 天使ガブリエルが処女マリアに彼女の体から生まれるイエスの誕生を予告する。(ルカ福音書1:27-35)
② 聖霊が臨み、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれる。(ルカ福音書1:35)
③ 天使が羊飼いたちにイエスが救い主として生まれたことを知らせる。(ルカ福音書2:11)
(2) イエス・キリストの成長
① 八日が満ちて幼子に割礼を施す日となり、神殿でシメオンは幼子を腕に抱き、神をほめたたえた。(ルカ福音書2:25-35)。
② 十二歳の時、イエスはエルサレムの神殿を「私の父の家」と言われた。(ルカ福音書2:41-50)
③ イエスはますます知恵が進み、背たけも大きくなり、神と人とに愛された。(ルカ福音書2:40, 52)
(3) イエス・キリストの公生涯に行われたこと
① 神の御子として神の力を示された。(マタイ福音書14:33、27:54、ヨハネ福音書14:9)
② 三人の弟子たちに自分が神の子であることを知らせた。(マタイ福音書17:1-8)
③ キリスト(インマヌエル、救い主)の御業をおこなわれた。(ヨハネ福音書4:25-26)
④ 十字架につけられ、人間の罪を贖い、復活昇天された。(使徒行伝1:9-11)
(4) イエス・キリストが昇天されてから
① 助け主である聖霊が救われた者の中に永遠に共におられる。(ヨハネ福音書14:16-17、使徒行伝1:4-5)
② この世に臨んだ神の国において、今も神の御心を成し遂げておられる。(ヘブライ書1:12、使徒行伝9:1-9)
③ これから来る神の国を備えておられる。(ヨハネ14:2-4)
3. 「インマヌエルの約束」について、ユダヤ人は何を知らなかったのか?
(1) イエス・キリストがインマヌエルの約束の成就であることを知らなかった。
① イエスが神の御子であり、キリストであることを信じなかった。(マルコ福音書14:60-65、ルカ福音書5:21、ヨハネ福音書10:36)
② イエス·キリストをイスラエルの預言者の一人として知っていた。(マタイ福音書16:13-14)
(2) イエス・キリストが来られて、治める国について知らなかった。
① キリストがダビデのような王として来られて、ユダヤを治めると思っていた。(マタイ福音書2:16)
② 神の国について正しく知らなかった。(マタイ福音書21:43、マルコ福音書10:14、ルカ福音書17:21、ヨハネ福音書3:3-5)。
4. 「イマヌエルの約束」を受け、その祝福を受ける者になるにはどうすればいいのか?
(1) その名(インマヌエル)を信じて受け入れる。(ヨハネ福音書1:12、3:16)
+ 神の子どもとされる特権を得る。
(2) 聖霊の教えに従って、神の御言葉を学ぶ。(ヨハネ福14:26-27)
+ 生命の糧を得る。
(3) 神の国と神の義を求める。(マタイ福音書6:33)
+ すべての人生に満足を得る。
(4) イエスが下さった新しい戒めを守る。(ヨハネ福音書13:34)
+ イエス・キリストの弟子になる。
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[マルコ福音書16:19-20] 「 主イエスは、彼らにこう話されて後、天に上げられて神の右の座に着かれた。そこで、彼らは出て行って、至る所で福音を宣べ伝えた。主は彼らとともに働き、みことばに伴うしるしをもって、みことばを確かなものとされた。〕」