模範になった教会
- Ⅰテサロニケ1:6-7 -
シャローム宣教会
[Ⅰテサロニケ1:6-7] 「6. あなたがたも、多くの苦難の中で、聖霊による喜びをもってみことばを受け入れ、私たちと主とにならう者になりました。7. こうして、あなたがたは、マケドニヤとアカヤとのすべての信者の模範になったのです。」
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*信者の模範となったテサロニケ教会を見て、私たちもそうなるように祈りましょう。
[マルコ福音書11:23-24]「23. はっきり言っておく。だれでもこの山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言い、少しも疑わず、自分の言うとおりになると信じるならば、そのとおりになる。24. だから、言っておく。祈り求めるものはすべて既に得られたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになる。」
*私たちの信仰の噂が各地に広がるので、お互いに信仰の祝福を分かち合いましょう。
1. 教会には根本となる3つの要素がある。
[Ⅰテサロニケ1:3]「絶えず、私たちの父なる神の御前に、あなたがたの信仰の働き、愛の労苦、主イエス・キリストへの望みの忍耐を思い起こしています。」
(1) 神の祝福の契約である。
*神の契約は、信じる者に力の源となる。
+ アブラハムに語られた神の契約 (創世記12:1-3)
[創世記12:1-3]「1. 主はアブラムに言われた。「あなたは生まれ故郷/父の家を離れて/わたしが示す地に行きなさい。2. わたしはあなたを大いなる国民にし/あなたを祝福し、あなたの名を高める/祝福の源となるように。3. あなたを祝福する人をわたしは祝福し/あなたを呪う者をわたしは呪う。地上の氏族はすべて/あなたによって祝福に入る。」」
+ パウロに語られたイエス・キリストの契約 (使徒行伝26:15-18)
[使徒行伝26:17-18]「17. わたしは、あなたをこの民と異邦人の中から救い出し、彼らのもとに遣わす。18. それは、彼らの目を開いて、闇から光に、サタンの支配から神に立ち帰らせ、こうして彼らがわたしへの信仰によって、罪の赦しを得、聖なる者とされた人々と共に恵みの分け前にあずかるようになるためである。』」
(2) キリスト・イエスのいのちである。
*このいのちを与えた愛は、福音の労苦を尽くさせる。
+ 誠実な者を救い、キリストの弟子にしてくださった。(ヨハネ21:1-23)
+ 迫害者サウロを救い、福音の証人とされた。(使徒行伝26:12-23)
(3) 聖霊の慰めによる希望である。
*この希望は、教会の働きを忍耐で成し遂げる。
[使徒行伝9:31]「こうして教会は、ユダヤ、ガリラヤ、サマリヤの全地にわたり築き上げられて平安を保ち、主を恐れかしこみ、聖霊に励まされて前進し続けたので、信者の数がふえて行った。」
2. 信者の模範となったテサロニケ教会の聖徒たち
(1) 多くの苦難の中で、聖霊の喜びで福音を受けた。(本文、Ⅰテサロニケ1:6)
(2) すべての信者の模範となった。(本文、Ⅰテサロニケ1:7)
(3) 偶像を捨てて、生けるまことの神に仕えるようになった。
[Ⅰテサロニケ1:9]「私たちがどのようにあなたがたに受け入れられたか、また、あなたがたがどのように偶像から神に立ち返って、生けるまことの神に仕えるようになり、」
(4) 復活昇天されたイエスの再臨を待ち望んだ。
[Ⅰテサロニケ1:10]「また、神が死者の中からよみがえらせなさった御子、すなわち、やがて来る御怒りから私たちを救い出してくださるイエスが天から来られるのを待ち望むようになったか、それらのことは他の人々が言い広めているのです。」
3. 主の証人に約束された祝福
[使徒言伝1:8]「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」
(1) たましいを死から救い、多くの罪をおおう。
[ヤコブ5:20]「罪人を迷いの道から引き戻す者は、罪人のたましいを死から救い出し、また、多くの罪をおおうのだということを、あなたがたは知っていなさい。」
(2) 返さなければならない福音の負債を返す。
[ローマ1:14]「私は、ギリシヤ人にも未開人にも、知識のある人にも知識のない人にも、返さなければならない負債を負っています。」
(3) 主の助けを受ける。
[マルコ16:20]「そこで、彼らは出て行って、至る所で福音を宣べ伝えた。主は彼らとともに働き、みことばに伴うしるしをもって、みことばを確かなものとされた。」
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「多くの患難」は、初めて信じる者たちにとって信仰の大きな妨げになっただろう。しかし、救われる者たちは、多くの患難の中でも信じて救われるだろう。そして「聖霊による喜びをもってみことばを受け入れ」というのは、聖霊が神の救いの真理を悟らせ、喜びで受け入れることを示している。また、彼らは苦難の中でも神を信じることと、従順な生活と伝道することにおいて、すべての信者の模範となったのである。使徒パウロ一行が福音の真理を広める弟子であったように、テサロニケの信者たちは福音の真理を広める弟子になったのである。