カレブの決断と献身
- 士1:1-15 -
「カレブは、「キルヤト․セフェルを撃ち破って占領した者には、娘アクサを妻として与える」と約束した。カレブの弟ケナズの子オトニエルがそこを占領したので、カレブは彼に娘アクサを妻として与えた。」(士1:12-13) <参照; ヨシュア15:16-19>
カレブは自分が属していたユダ支派に神が約束したカナンの地を征服するとき、兄弟 シメオンに知恵ある提案をした。またその地の中心部を征服するとき、本当に真実な信 仰の決断をし、それを実行した。
1. 知恵ある提案
⑴ カレブは約束された地を征服するとき、兄弟シメオンに相互聯合を提案した。(士1:3)
⑵ シメオンはカレブの知恵ある提案を受け入れユダと同行することにした。(士1:3)
「ユダは兄弟シメオンに、「わたしに割り当てられた領土に一緒に上って、カナン人と戦ってください。あなたに割り当てられた領土にあなたが行かれるとき、わたし も一緒に行きます」と言った。シメオンはユダと同行することにした。」(士1:3)
⑶ カレブとシメオンは相互聯合して大きな勝利を得た。(士1:4-10)
「...ユダの人々はエルサレムを攻撃し、剣をもってこれを占領、町には火を放った。(士1:8)....”」(士1:4-10)
<参照; 真実な人たちの美しい聯合>
① ダビデとヨナタン: (サムエ上20:4, サムエ下1:26)
「ヨナタンはダビデに言った。「あなたの望むことは何でもしよう。」(サムエ上20:4)
「あなたを思ってわたしは悲しむ、兄弟ヨナタンよ、まことの喜び、女の愛にまさる驚くべきあなたの愛を。」(サムエ下1:26)
② ルツとナオミ: (ルツ1:16-18)
③ ヨシュアとカレブ: (民14:6-9)
2. 信仰の決断と真実な献身
⑴「娘を妻として与える」と約束した信仰の決断は真実な献身であった。(士1:12)
「カレブは、「キルヤト․セフェルを撃ち破って占領した者には、娘アクサを妻として与える」と約束した。」(士1:12)
⑵ この献身は神の御旨に従順する信仰と忠誠心から出來た。(士1:1-2)
「ヨシュアの死後、イスラエルの人々は主に問うて言った。「わたしたちのうち、誰が最初に上って行って、カナン人を攻撃すべきでしょうか。」主は、「ユダが上れ。見よ、わたしはその地をユダの手に渡す」と言われた。」(삿1:1-2)
<参照; 真実な献身とその祝福>
① イエス様の弟子たちの献身とその祝福 (ルカ14:27, マルコ8:35, ルカ22:28-30)
② 使徒パウロの献身とその祝福 (ピリピ3:13-14)
3. 決断と献身によって与えられた祝福
⑴ カレブの大胆な信仰の決断と献身は、カナン征服の基礎になった。(ヨシュア14:14)
「ヘブロンはケナズ人エフネの子カレブの嗣業の土地となって、今日に至っている。彼がイスラエルの神、主に従いとおしたからである。」(ヨシュア14:14)
⑵ カレブの大胆な信仰の決断と献身は、後で士師になったオトニエルを花婿として受け入れる祝福を受けた。(士1:13) <参照; 士3:9>
「カレブの弟ケナズの子オトニエルがそこを占領したので、カレブは彼に娘アクサを妻として与えた。」(士1:13)
① ケナズの子オトニエルは先立て行ってカレブが指示した地を征服した。
② カレブの娘アクサは父親の御旨に従って子オトニエルと結婚した。
- 夫の勇気を妻の従順は祝福される家庭を予告する。
⑶ カレブは嫁いで行く娘に上と下の溜池を与えた。(士1:14-15)
「アクサが嫁いで來ると、オトニエルは父に願って耕地をもらうように彼女を促した。彼女がろばの背から降りると、カレブは、「どうしたのか」と言った。彼女は言った。「お祝いをいただきたいのです。わたしにネゲブの地をくださったのですから、水溜めも添えてください。」カレブは上と下の溜池を娘に与えた。」(士1:14-15)
私たちにもカレブのような胆大な信仰の決断と真実な献身が必要である。そのとき、神様から約束された嗣業の土地と祝福を受けるようになるであろう。