直ぐな人[正しい人]
- 詩篇112:1-4 -
[詩篇 112:1-4] 1. ハレルヤ。幸いなことよ。主を恐れ、その仰せを大いに喜ぶ人は。2. その人の子孫は地上で力ある者となり、直ぐな人[正しい人]たちの世代は祝福されよう。3. 繁栄と富とはその家にあり、彼の義は永遠に堅く立つ。
序言.
[歷代記上 29:16-17] [ダビデ] 16. わたしたちの神、主よ、わたしたちがあなたの聖なる御名のために神殿を築こうとして準備したこの大量のものは、すべて御手によるもの、すべてはあなたのものです。17. わたしの神よ、わたしはあなたが人の心を調べ、正しいものを喜ばれることを知っています。わたしは正しい心をもってこのすべてのものを寄進いたしました。また今、ここにいるあなたの民が寄進するのを、わたしは喜びながら見ました。
[詩篇 11:7] 主は正しくいまし、恵みの業を愛し/御顔を心のまっすぐな人に向けてくださる。
1. 本文講解
+ 1節:主を恐れ、その仰せを大いに喜ぶ人は幸いです。
神の戒めは、神の御心の表現であり、神の権威と名誉がかかっています。神を知って、神を恐れる者は、神の仰せを大いに喜ぶでしょう。そのような人は、聖書を読むのが好きで、聖書を学ぶのが楽しみだろう。祝福の源である神は彼を喜ばれるでしょう。
+ 2節:その人の子孫は地上で力ある者となり、直ぐな人たちの世代は祝福されます。
親と子は連帯関係があります。親が直ぐな人になれば、子どもたちは霊的に強く、肉体的に健康で物質的に繁栄します。しかし、親が悪ければ、子どもたちが苦難にあうでしょう。このような事実は、イスラエルの歴史から、私たちの人生の旅程からでも証明されます。
+ 3節:直ぐな人たちの家には繁栄と富があり、彼の義は永遠に堅く立ちます。
神が直ぐな人の家に与えられる祝福は、霊的な富と物質的な富もともにあります。聖書には、神がイサクを祝福してくださったので、彼は富み栄えて、多くの羊や牛の群れを持つようになったと記されています(創世記26:12-14)。そして、神の戒めをことごとく忠実に守る者に、生まれる子も土地の実りも、牛の子や羊の子などの豊かな祝福が約束されています(申命記28:1-6)。神を恐れて、神の戒めを守る者たちは代々祝福を得るでしょう。それによって彼の義と神の祝福は、永遠に続くでしょう。
「彼の義」とは、主を恐れる者として主との親しいかかわりを持つことを意味します。正しい行いではなく、神との正しいかかわりです。神との正しいかかわりとは、神を信頼することにつきます。その点においては、御子イエス・キリストが私たちの模範です。私たちの義は、御父に堅く信頼していた御子を信頼することです。主を恐れる者とは、主のために何かをする者ではなく、主にとどまり、主と親しいかかわりをもつことです。その「義は永遠に堅く立つ」のです。
2. 聖書には、直ぐな人[正しい人]たちについて記されています
+ 旧約聖書に記された直ぐな人[正しい人]たちについての御言葉
[創世記 6:9] [ノア] これはノアの歴史である。ノアは、正しい人であって、その時代にあっても、全き人であった。ノアは神とともに歩んだ。
[ヨブ記 1:8] [ヨブ] 主はサタンに言われた。「お前はわたしの僕ヨブに気づいたか。地上に彼ほどの者はいまい。無垢な正しい人で、神を畏れ、悪を避けて生きている。」
[列王記上 15:5] [ダビデ] ダビデが主の目にかなう正しいことを行い、ヘト人ウリヤの一件のほかは、生涯を通じて主のお命じになったすべてのことに背くことがなかったからである。
[列王記上 15:11] アサは、父祖ダビデと同じように主の目にかなう正しいことを行い、
[列王記下 18:3] [ヒゼキヤ] 彼は、父祖ダビデが行ったように、主の目にかなう正しいことをことごとく行い、
[列王記下 22:2] [ヨシヤ] 彼は主の目にかなう正しいことを行い、父祖ダビデの道をそのまま歩み、右にも左にもそれなかった。
[歷代記下 26:4] [ウジヤ] 彼は、父アマツヤが行ったように、主の目にかなう正しいことをことごとく行った。
+ 新約聖書に記された直ぐな人[正しい人]たちについての御言葉
[ペトロ第1 3:12] 主の目は正しい者に注がれ、/主の耳は彼らの祈りに傾けられる。主の顔は悪事を働く者に対して向けられる。」
[ヘブライ 10:38-39] 38. わたしの正しい者は信仰によって生きる。もしひるむようなことがあれば、/その者はわたしの心に適わない。」 39. しかし、わたしたちは、ひるんで滅びる者ではなく、信仰によって命を確保する者です。
[ヘブライ 11:4] [アベル] 信仰によって、アベルはカインより優れたいけにえを神に献げ、その信仰によって、正しい者であると証明されました。神が彼の献げ物を認められたからです。アベルは死にましたが、信仰によってまだ語っています。
[黙示録 22:11-12] 11. 不正を行う者には、なお不正を行わせ、汚れた者は、なお汚れるままにしておけ。正しい者には、なお正しいことを行わせ、聖なる者は、なお聖なる者とならせよ。12. 見よ、わたしはすぐに来る。わたしは、報いを携えて来て、それぞれの行いに応じて報いる。
結言
神を恐れ、その仰せを大いに喜ぶ人は直ぐな人であり正しいです。彼らは祝福を受け、その子孫たちも祝福を受けます。また彼らは試練を恐れず大きく揺らぎません。なぜなら神は彼らを助けて守ってくださるからです。
[詩篇 84:11] 主は太陽、盾。神は恵み、栄光。完全な道を歩く人に主は与え/良いものを拒もうとはなさいません。
[詩篇 97:10-11 ] 10. 主を愛する人は悪を憎む。主の慈しみに生きる人の魂を主は守り/神に逆らう者の手から助け出してくださる。11. 神に従う人のためには光を/心のまっすぐな人のためには喜びを/種蒔いてくださる。