イエス様の従った漁師ペトロ
- ルカ5:1-11 -
「これを見たシモン․ペトロは、イエスの足もとにひれ伏して、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです」と言った。…すると、イエスはシモンに言われた。「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師になる。」そこで、彼らは舟を陸に引き上げ、すべてを捨ててイエスに従った。」(ルカ5:8-111)
神の御言葉は人の全人格を変えることができる。<參照;ヘブ4:12> それゆえ、だれでも悔い改めて主イエス様に従えば、大きな恵みと平和を味わうようになる。イエス様の弟子になった漁師ペトロは、その良い例である。
1. 漁師ペトロはイエス様の言葉を聞いた。(ルカ5:1-3)
⑴ ペトロはイエス様の教えを近くで聞いていた。
「イエスは、そのうちの一そうであるシモンの持ち舟に乗り、岸から少し漕ぎ出すようにお頼みになった。そして、腰を下ろして舟から群衆に教え始められた。」(ルカ5:3)
⑵ イエス様の言葉を聞くことが出來る人は本当に幸いである。
① 神の子の声を聞くものは生き返る。
「はっきり言っておく。死んだ者が神の子の声を聞く時が來る。今やその時である。その声を聞いた者は生きる。」(ヨハネ5:25)
② キリストの言葉を聞くものは信仰を得る。
「実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです。」(ローマ10:17)
<例話; 長老派の創始者ジョン․カルヴァン長老の体験> ある日彼は自分自身に失望した。彼は泣きながら祈った。「神様!私はあなたの御心に従って生きようとしているのにどうして間違いを犯してしまうのでしょうか?あなたが私を捨てられたのでしょうか?」そのとき彼は、「カルヴァン、あなたに罪がないからあなたを救ったと思っているのか?たとえあなたに罪があり、間違いを犯しても、あなたが私を信じるその信仰によって、私はあなたを救うことを既に決めている。」という声を聞いた。
2. イエス様の言葉が漁師ペトロを変えた。
⑴ イエス様の教えには力があった。
① 「人々はその教えに非常に驚いた。その言葉には権威があったからである。」(ルカ4:32)
「話し終わったとき、シモンに、沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさいと言われた。シモンは、先生、わたしたちは、夜通し苦勞しましたが、何もとれませんでした。しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょうと答えた。」(ルカ5:4-5)
② その言葉は罪人を悔い改めさせるものであった。 <參照; マタイ4:17>
「わたしが來たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである。」(ルカ5:32)
⑵ イエス様の言葉に従って不思議なことを体験した。
「…そのとおりにすると、おびただしい魚がかかり、網が破れそうになった。」(ルカ5:6)
⑶ やっとイエス様の言葉を悟って悔い改めた。(ルカ5:8、本文)
⑷ そしてすべての物を捨ててイエス様に従った。(ルカ5:11、本文)
「するとペトロが、「たとえ、みんながあなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」と言った。」(マタイ26:33)
3. イエス様を通して現れる不思議な祝福を受けた。
⑴ 主の大きな栄光と威厳を見た。 <參照; マルコ9:2-9>
「わたしたちの主イエス․キリストの力に満ちた來臨を知らせるのに、わたしたちは巧みな作り話を用いたわけではありません。わたしたちは、キリストの威光を目撃したのです。」(Ⅱペトロ1:16)
⑵ 尊い信仰と恵みと平和を得た。
「イエス․キリストの僕であり、使徒であるシメオン․ペトロから、わたしたちの神と救い主イエス․キリストの義によって、わたしたちと同じ尊い信仰を受けた人たちへ。神とわたしたちの主イエスを知ることによって、恵みと平和が、あなたがたにま すます豊かに与えられるように。」(Ⅱペトロ1:1-2)
神の言葉を聞いてイエス様に従う者は幸せな人である。私たちも神の言葉を心から聞いて信じる者になろう。そして信仰の先人たちのように尊い信仰を得て、主の栄光と恵みを味わおう。