教会を設立した人々
- 使徒行伝16:6-15 -
[インマヌエル 下巻.10-12]
[使徒行伝16:9-10] 「9 ある夜、パウロは幻を見た。ひとりのマケドニヤ人が彼の前に立って、「マケドニヤに渡って来て、私たちを助けてください。」と懇願するのであった。10 パウロがこの幻を見たとき、私たちはただちにマケドニヤに出かけることにした。神が私たちを招いて、彼らに福音を宣べさせるのだ、と確信したからである。」
[第一テサロニケ1:2-3] 「2 私たちは、いつもあなたがたすべてのために神に感謝し、祈りのときにあなたがたを覚え、3 絶えず、私たちの父なる神の御前に、あなたがたの信仰の働き、愛の労苦、主イエス・キリストへの望みの忍耐を思い起こしています。」
*** ピリピ教会の設立に関わった福音の働き人たちは、実に忠実であった。そして、ピリピ教会は異邦人宣教の前哨基地として、極めて重要な役割を果たした。
1. 互いに信頼し合い、「信仰をもって協力」した。
(1) パウロが幻を見た後、一行はすぐにマケドニアに向かって出発した。
「パウロがこの幻を見たとき、私たちはただちにマケドニヤに出かけることにした。神が私たちを招いて、彼らに福音を宣べさせるのだ、と確信したからである。」 (使徒行伝16:10)
(2) 祈りながら福音を宣べ伝えた。
「安息日に、私たちは町の門を出て、祈り場があると思われた川岸に行き、そこに腰をおろして、集まった女たちに話した。」 (使徒行伝16:13)
(3) 神を敬う、用いられた人に出会った。
◎ 主の導きによって出会った人は、用いられた人福音の同労者である。
「テアテラ市の紫布の商人で、神を敬う、ルデヤという女が聞いていたが、主は彼女の心を開いて、パウロの語る事に心を留めるようにされた。」 (使徒行伝16:14)
① 心を開かれた人である。(主がその人の心を開かれた。)
② 耳が開かれた人である。(主がパウロの言葉を聞き従うようにされた。)
③ 家が開かれた人である。(その人の家の人々は皆、バプテスマを受け、教会となった。)
2. 宣教のために「愛をもって労した」。
(1) 宣教師たちを自分の家に泊まらせた。
「彼女も、またその家族もバプテスマを受けたとき、彼女は、「私を主に忠実な者とお思いでしたら、どうか、私の家に来てお泊まりください。」と言って頼み、強いてそうさせた。」 (使徒行伝16:15)
(2) 自分の家を教会として用いた。
「牢を出たふたりは、ルデヤの家に行った。そして兄弟たちに会い、彼らを励ましてから出て行った。」 (使徒行伝16:40)
(3) 宣教師たちを経済的に支援した。
「ピリピの人たち。あなたがたも知っているとおり、私が福音を宣べ伝え始めたころ、マケドニヤを離れて行ったときには、私の働きのために、物をやり取りしてくれた教会は、あなたがたのほかには一つもありませんでした。」 (ピリピ書4:15)
(4) 宣教師と共に福音の働きに専念した。
「ほんとうに、真の協力者よ。あなたにも頼みます。彼女たちを助けてやってください。この人たちは、いのちの書に名のしるされているクレメンスや、そのほかの私の同労者たちとともに、福音を広めることで私に協力して戦ったのです。」 (ピリピ書4:3)
3. 救いに対する「希望をもって忍耐」した。
(1) 希望とは何か?
① 神はパウロに幻を見させた。この幻を見たのは、むなしいものを見たのではなく、神が行われること、すなわち真の希望を見たのである。
(2) 希望の内容は何か。
① 希望の内容は、「神が私たちを招いて、彼らに福音を宣べさせるのだ、...」(使徒行伝16:10)であった。「魂の救い」、すなわち「伝道、宣教」であった。
(3) 忍耐をもってその希望を全うした。
「ご承知のように、私たちはまずピリピで苦しみに会い、はずかしめを受けたのですが、私たちの神によって、激しい苦闘の中でも大胆に神の福音をあなたがたに語りました。」 (第一テサロニケ2:2)
(4) 希望を誰に与えられたのか?
① メシアを待ち望んでいた人々へ(ルカ福音書2:11-14)
② 主の愛する弟子たちへ(マタイ福音書17:1-9)
③ 主の死と復活に与った者たちへ(使徒行伝9:10)
④ 終わりの時に聖霊の注ぎを受けた者たちへ(使徒行伝2:17)
*** ピリピはマケドニア東海岸のパンゲウス(pangaeus)山の東側の丘に位置し、軍事都市であり商業都市でもあった。ピリピ教会の伝道方法は、聖霊の特別な指示に従うことだった(使徒行伝16:6)。特に女性たちに福音を伝え、家庭を中心に伝道した(使徒行伝16:14-15, 31-34)。ピリピの教会は身分による差別なく伝道を行い(使徒行伝16:20)、伝道に関する事柄であれば惜しみなく支援した(ピリピ書4:14-20)。特に、女性たちが伝道者として活動したことが、ピリピ教会の伝道の特徴であった(ピリピ人への手紙4:1-3)。
