人に与えられた神の栄光
- 創1:26ー28, ヘブラ2:9ー10 -
1. 人は神のかたちに造られ,神のかたちとしての栄光が与えられている。(創1:26ー27,5:1,9:6,詩8:5,ヤコブ3:9)
⑴ 神のかたちであることは,人が神との交わりの中に生きることの基礎である。
⑵ 神のかたちとしての栄光をまとって初めて,神との交わりができるのである。
⑶ 神の御計画からすると,人と神との交わりは,より栄光あるものへと高められるべきであ る。(參照ローマ8:29,30,エペソ1:3ー5)
2. 人間には,神の栄光がより豊かに現されるようになる。(創1:28,詩8:5ー8、參照ローマ8:19ー21)
⑴ 人は与えられた使命の中で主に徹底して服従することによって,主との栄光にある交わりに 入るべきであった。
⑵ この栄光にある主との交わりが神と人との契約の中心主題である。
⑶ しかし,人は主への不従順により堕落し,最初の栄光を失ってしまった。
3. キリストは,十字架の死に至るまでの徹底した従順によって,人が獲得すべき栄光を獲 得して下さった。(ピリピ2:6ー9)
⑴ これが復活の栄光であるが,それはキリストがその人間性において栄光を受けて下さったと いうことである。
⑵ それゆえに,キリストの契約の血によってキリストと一体とされる者はすべて,この栄光に あずかることができる。
⑶ この栄光にあずかる者は,神との栄光にある交わりに入れられた神の子としての栄光を持 つ。(ローマ8:17,ヘブラ2:9ー10)
⑷ キリストにある神の子の栄光を現実のものとして下さるのは,聖霊である。(Ⅱコリン3:18、 Ⅰコリン15:45、ガラテ4:6.參照ローマ8:9ー10)
4. 終末における栄光の現れは,創造において,神が計画されたことの成就であり,完成である.
⑴ 神は人に歴史形成の使命を与えられ,神の栄光が充満する世界を來らせようとされた.この 使命はキリストによって果された。(マタイ28:18,Ⅰコリン15:25ー27,ヘブラ2:5ー10)
⑵ 従って,終末においては,キリストの苦難を通して獲得された栄光が,宇宙の全体にかかわ る意味を持っていることが,公に示されることになる。それがキリストの再臨の栄光である。
⑶ 再臨のキリストの栄光の御前では,その栄光にふさわしいものだけが残り,そうでないもの はすべて焼き尽されてしまう。(Ⅰコリン3:12ー15,Ⅱペテロ3:10,12)
⑷ そして,再臨のキリストの充満な栄光が臨在するにふさわしい,新しい天と新しい地がもた らされる。(Ⅱペテロ3:13,黙21:1ー4,23)
⑸ それはまた,キリストにある神の子をキリストの栄光のかたちに似た者に造り変えるとい う,すでに聖霊によって始められていることの完成の時でもある。(Ⅰヨハネ3:2)
⑹ この再臨のキリストの栄光において,神の栄光の現れは頂点に達する。