東方教会

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東方教会(とうほうきょうかい、英語: Eastern Christianity)は、中東ギリシャアナトリア東ヨーロッパに広がり成長したキリスト教教派正教会東方諸教会)の総称。正教会のみを指す場合もある[1][2]西方教会の対語。

広義の東方教会には以下の諸教会が含まれる[3]

正教会
ギリシャ正教・東方正教会とも呼ばれる[4]、第7回までの全地公会議を承認する教会[3]コンスタンディヌーポリ総主教を名誉的なトップとし、グルジア正教会ブルガリア正教会ロシア正教会セルビア正教会ギリシャ正教会ルーマニア正教会日本正教会在外ロシア正教会アメリカ正教会といった、諸々の独立正教会自治正教会・準自治正教会が連合体を形成している[5]
非カルケドン派
第3回までの全地公会議を承認するものの、カルケドン公会議を否定する教会[3]アルメニア使徒教会コプト正教会シリア正教会エチオピア正教会インド正教会等が含まれる。
アッシリア東方教会
第2回までの全地公会議を承認する教会[6]イラクを中心に分布。近現代以降、米国などに多数の亡命者が移住した[7]
東方典礼カトリック教会
典礼奉神礼)形式は正教会や非カルケドン派と同一であるが、ローマ教皇権を認めその傘下に入り、教義をローマ・カトリック教会と等しくする諸教会[3]
上記諸教会から異端とされるグループ
現在では消滅したバルカン半島ボゴミル派や、ロシアモロカン派ドゥホボルなど[3]

樹形図(概略)

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キリスト教諸教派の成立の概略を表す樹形図。更に細かい分類方法と経緯があり、この図はあくまで概略である事に注意。


関連項目

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%96%B9%E6%95%99%E4%BC%9A