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問: 人が堕落した状態の悲惨とは、何ですか。
答: 全人類は堕落によって神との交わりを失いました。今は神の怒りとのろいの下にあり、そのため、この世でのあらゆる悲惨と死そのものと永遠の地獄の刑罰との責めを負わされています。
悲惨の諸側面
人の悲惨には次の諸側面があります。
(1) 神との交わりの喪失: 人は完全な人格・完全な愛である神と交わることで、生きる喜びを味わう者に造られていました。堕落の結果、人はこの神との交わりを失い、完全な愛で愛される充実を失いました。人は自覚しませんが、生きる寂しさ・空しさはここに由来します。
(2) 神の怒りとのろいの下にあること: 幸福と思う人も、神の怒りとのろいを受けています。人は客観的に悲惨なのです。
(3) この世の悲惨: 病気・挫折・貧困など様々な悲惨です。この世の悲惨全体が人の堕落の結果なのです。
(4) 死: 人は動物と異なり、特別に死を恐れ、死について悩みます。人間の死は堕落に由来する悲惨の一つなのです。
(5) 永遠の地獄の刑罰: 正義の神は、犯された罪を処罰しないで済ます方ではありません。堕落により、人は永遠の地獄の刑罰に向かって進む者とされました。
悲惨からの救い
主イエスの救いは、このような悲惨の諸側面すべてを解決するものです。
(1) 主イエスは十字架により私たちを神と和解させ、神との交わりを回復して下さいました。神に愛され神を愛し、祈り、礼拝できる者として下さいました。
(2) 主イエスは十字架で、神の怒りとのろいを身代わりに受けて下さいました。
(3) この世の悲惨はなおありますが、それは、愛の御父の訓練に変りました。
(4) 死は、とげを抜かれ(神の罰でなくなり)、永遠の命への門となりました。
(5) 主イエスを信じる者は地獄の刑罰を逃れ、永遠の命を与えられました。