人類と地球の年齢
それらは思いのほか「若い」!
進化論者が「数百万年」と主張している人類の化石の
年代も、炭素14法では、せいぜい数万年にすぎない。
人類の年齢は数百万年か
最後に、人類、および地球、宇宙の年齢、すなわち、それらが誕生してから現在まで一体どれぐらいの年月がたっているのか、という問題を検討してみましょう。
これらの年齢の問題については、進化論者と創造論者との間に、大きな論争があります。進化論者によれば、宇宙、地球および人類の年齢は、どれくらいと言われているのでしょうか。ある進化論の解説書には、こう書かれています。
「一五〇億年ほど前にビッグ・バンがあって、宇宙が始まった」(カール・セーガン著『コスモス』第三巻四〇頁)。
「地球は約四五億年前に誕生した」(同七〇頁)
「いまから二百数十万年前になって、わたしたちの人類の祖先がついに誕生した」(同九四頁)。
しかし、これらの膨大な数字は、いったいどれだけ信頼に値するものでしょうか。本書では、まず人類の年齢について、次に地球、宇宙の年齢について検討していきましょう。
現在よく使われる年代測定法の一つに、「炭素一四(C-14)法」と呼ばれる測定法があります。これは、ウォレット・レビーが考案したもので、彼はこのために、一九六〇年にノーベル賞を受けています。
創造論者もこの方法は高く評価しており、この方法は四千年前ぐらいまでのものならば、年代のわかっている考古学的文書や資料との比較によって、その信頼性が確認されています。レビーは、
「二組の年代(考古学的資料によってわかっている年代と、炭素一四法による年代測定結果)は、四千年さかのぼるところまで一致している」(トーマス・F・ハインズ著『創造か進化か』六二頁)
と述べています。それ以上さかのぼる場合は、確かな考古学的資料がほとんどないので、その信頼性をチェックすることはできませんが、一般的に炭素一四法は、かなり信頼できる年代測定法と考えられています。
彼はこの方法によって、人類の化石を調べ、人類の年齢を推定しました。その結果はどうだったでしょうか。それは、人類の年齢として"数百万年"というような数字を出したでしょうか。
いいえ、決してそのような膨大な数字は出てきませんでした。『アメリカン・ジャーナル・フィジクス』に載せられた彼の論文によると、彼はその中で、人類の遺骸に関して到達できた年代は、いくら長くみても二万年から四万年位である、と結論しています(『マハナイム』九号四頁)。
E・ハロンクウィスト博士も、炭素一四法で調べられた様々な標本について、次のように述べています。
「ホモ・サピエンスの最も古い化石の一つと考えられている頭蓋骨(進化論者が二〇~三〇万年前と教えているもの)は、炭素一四法で、八五〇〇年を示したにすぎません。
アウストラロピテクスは、一〇〇万年前から二〇〇万年前のものとされていますが、アウストラロピテクスが発見されたと同じ位置の、エチオピアのオモ川渓谷の動物の骨の年代は、炭素一四法で、一万五五〇〇年を示したにすぎません。
ジャンジャントロプスが発見されたと同じ所の、アフリカのケニアのオルドバイ渓谷の哺乳動物の骨は、二〇〇万年前と報告されていますが、わずか一万一〇〇年を示したにすぎません」(『マハナイム』九号三頁)。
さらに、次のように述べています。
「炭素一四法の年代測定に関しては、(読者が)大学の図書館に行き、科学閲覧室で『Radiocarbon誌』を取り、自分で調べてみるならば、以上のことを裏付けることができます。この雑誌に記されている年代と、その調査結果をみると驚くでしょう。
いわゆる有史以前の化石の炭素一四法による年代測定が、数百人の科学者によってなされました。その中にはネアンデルタール人、クロマニョン人、ブロークンヒル人、マンモス、マストドン、犬歯がサーベル状に発達したトラ、及び他の絶滅動物ばかりでなく、化石の木、森、石炭、石油、天然ガスの年代もすべて含まれ、これらはわずか数千年の古さにすぎないことがわかりました」(同)。
これは、いったいどうしたことでしょう! 進化論者がとてつもなく長い年月を与えている化石も、炭素一四法によればどれも皆二万年以下です。
これは、桁を間違えているのではありません。
炭素一四法によれば、人類の年齢は、長くても二万年程度にすぎないのです。それでは進化論者は、いったいどこから"数百万年"という数字をもってきたのでしょうか。
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http://www2.biglobe.ne.jp/remnant/kagaku05.htm