旧約聖書・年表

講座で能と聖書の異文化の共生を学ぶ時、
聖書の背景となっているイスラエル民族の歴史を知っていると、
理解がしやすくなります。
木を見て、山を見ずはなくなります。


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年代(BC)

時代

預言者

聖書

  アダム
  ↓
 ノア
  

 
 2000~1700.
 アブラハム一族カナン(パレスチナに移り遊牧生活。
 アブラハムとその子イサ クは南部(ユダ)に住む。
 イサクの子ヤコブは北 部(イスラエル)に移る。

 ヤコブの子孫12人はイスラエル12部族の先祖で族長となる。
 エジプトで子孫を増やしイスラエル民族の先祖。

 1720頃。ヤコブの子ヨセフはエジプト第13王朝ファラオ治世下農業大臣。

 1700頃。ヤコブ一族のエジプト移住。

 1567.エジプト第18王朝イスラエル人の奴隷化。


 族長時代
 ①アブラハム
 ②イサク
 ③ヤコブ
 ④ヨセフ





















 
 モーセ五書
 モーセが書いたとされている。
 ①創世記
 天地創造、罪の始め、ノアの洪水、族長物語(アブラハム・イサク・ヤコブ・ヨセフの4代とヤコブの12人の子)が書かれている。
















 1290から1250.
 指導者モーセのもとヘブライ人60万人はエジプトを脱出し40年間荒野の放浪。

 その後カナン(現:
パレスチナ)に入る。
 1250から1200.
イスラエル12部族によるカナン進攻。


 













 

  民族形成時代
 ①モーセ
























  ②出エジプト記
 エジプトの奴隷であったイスラエル民族が神により「出エジプト」し、シナイ山でモーセを通して神の律法(十戒)を受ける。

 ③レビ記
 祭儀に関する戒めが記され、神の民として汚れたものからの「聖別」が教えられる。

 ④民数記
 シナイ山を出て40年荒野をさまよいカナンのヨルダン川対岸に着くまで。

 ⑤申命記
 カナンの地を前に、世代交代したイスラエル民族に神が再戒めを与える。
 

 モーゼの後継ヨシュアの指導でカナンを征服。










 
 ②ヨシュア











 
 歴史書
 シナイ契約によって神の民とされたイスラエル民族がたどった歴史。

 ①ヨシュア記
 モーセの後継ヨシュアの指導でカナンに進攻し12部族それぞれが領地を獲得。


 1200から1020.
 士師たちの活躍。
 ヨシュアの死後、イスラエルには王がなく各自が自由に振る舞い偶像礼拝に染まり社会は混乱。
 神は「さばきづかさ(士師)」を送り堕落を守る。

 人は偶像礼拝で災いがおきるると神に助けを求め、神が助けると偶像礼拝にもどり堕落する時代。

 自分勝手に神をまつる偶像礼拝は、神が人に利用され、自分は神に守られているということから勝手な行動をし社会道徳の乱
れとなる。

 カナンでは12部族に分かれ生活、周辺民族との戦いを繰り返す。
 12部族の指導者は士師と呼ばれた。


 士師時代

























 
 ②士師記
 神への背き他民族に敗北神への悔い改め、士師(指導者)による神の助けと勝利の繰り返し。

 ③ルツ記
 士師時代の終わり、ダビデの先祖となる女性ルツの物語。
















 やがて、人々は王制を求め、初代にサウルが王位となる。

 1050~1020.
 サムエルの活躍。

 1020.
 イスラエル王国成立


 統一王国時代
 ①サウル







 
 ④サムエル記(上)
 サウル王によるイスラエル建国、ダビデへの油注ぎ、サウルの死。






 次にダビデが王位となる。
 ダビデとその子ソロモンの時代にイスラエルは最盛となる。

 1004~965.
 1004.ダビデ王12部
 族のうちユダを治める。
 994.ダビデ王 全イスラエルを治める。

 965から922.
 ソロモン王(ダビデの子)

 958.
 ソロモン王、神殿起工。


 ②ダビデ
 ③ソロモン














 
 ⑤歴代志(上)
 ダビデによる王国。

 ⑥サムエル記(下)
 ダビデによる王国。











 ソロモンの子・ヤラベアムの時、北の10部族は分裂しイスラエル王国となる。

 931.南北分裂
 反旗の北朝イスラエル南朝ユダ(ダビ朝)

 722.
 その後、神に背き罪悪を重ねる中、アッシリアにより首都サマリアが陥落し北朝の滅亡。

 701.
 ユダ王国はその後存続するも、その後神に背き罪悪を重ねる中、アッシリアにより首都エルサレム陥
落し南朝の滅亡。

 612.
 新バビロニアによりアッシ
 リア滅亡。

 605.
 新バビロニアがエジプト
 軍を破る。

 598. 597から
 新バビロニアが第1回
 ユダ侵入。

 593から580.
 エセキエルの活躍。

 597.
 最初のバビロン捕囚。
 589から587.
 新バビロニアが第2回
 ユダ侵入。

 587.
 エルサレム陥落。
 南朝の滅亡。


分裂王国時代

北王国  南王国
(イスラエル)(ユダ)
①ヤラベアム ①レアペハム
②アハブ   ②アサ
③エヒウ    ③ヨシャバテ
④ヤラベアムⅡ ④ウジヤ
⑤ホセア   ⑤アハス
         ⑥ビゼキア
         ⑦マナセ
         ⑧ヨシヤ
         ⑨エホヤキム
         ⑩ゼデキヤ

 

 

 

 

 

 














北王国  南王国
(イスラエル)(ユダ)
①エリア   ①バデヤ
②エリシャ ②ヨエル
③アモス  ③イザヤ
④ホセア  ④ミカ
⑤ヨナ    ⑤ナホム
⑥エセキエル ⑥セパニヤ
⑦ダニエル ⑦ハバクク
        ⑧エレミヤ
        ⑨ハガイ
        ⑩ゼカリヤ
        ⑪マラキ



































 ⑦列王記(上)
 (南・北王国の記録)
 ソロモン王国~南北王朝分裂~預言者エリヤ。

 ⑧歴代志(下)
 (南王国のみの記録)ソロモン~南王国ユダの滅亡

 ⑨列王記(下)
 (南・北王国の記録)
 預言者エリシャ~北王国イスラエルの滅亡~南王
 国ユダの滅亡。






























 
 587.
 バビロン捕囚。
 ユダヤの貴族・技術者はバビロニアに連れていかれる。

 552.
 ペルシャとメディア統合。

 547.
 ペルシャはリディア征服。

 539.
 ペルシャはバビロン征服。


 バビロン捕囚時代 














 
 ⑩エステル記
 バビロン捕囚期のイスラエル民族の危機。












 538.
 捕囚人解放。
 やがてペルシャ帝国がバビロニア帝国を滅ぼしペルシャ王クロスによりユダヤ人は数度に分け帰還するも、ペルシャの属州扱い。

 旧約聖書はここまで。

 537.
 ゼルバベル(バビロン生まれのユダヤ人王族)による帰還

 520~515. 
 第2神殿建設。

 445.
 ネヘミヤ帰還、エルサレム
 修復完了。

 428.
 エズラ帰還。

 338.
 ユダとサマリア決裂。

  

     

 ⑪エズラ記
 バビロン捕囚後の

神殿再建。

 ⑫ネヘミヤ記
 バビロン捕囚後の城壁再建。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 











 332.
 アレキサンダー大王のエルサレム占領。

 323.
 イスラエル、プレトマイオス朝エジプトの支配下となる。

 200代
 一時的独立

 198.
 イスラエル、セレウコス朝シリアの支配下となる。

 168~142.
 マカビ戦争。
 ヘレニズム化政策に反対し、ユダヤ人叛乱。
 セレコウス朝の支配から解放、一時的独立

 063.
 ローマの属州化

              

 

                                                                   . 

 預言者
 南北王国分裂後、神が

預言者達を通して語られ

た裁きと救いのメッセージ。

 
預言者エリア、エリシャ

は記述予言者でなく、「書」

としてはない。
 
 アモス書 

 南北王朝分裂期にアモ

スに与えられたイスラエル

についての神の言葉。
 
 ホセア書
 南北王朝分裂期にホセア
に与えられたイスラエルに

ついての神の言葉。

 ヨナ書
 ヨナに与えられたアッシ
リアのニネベについての
神の言葉とニネベ人の

悔い改め。

 エセキエル書
 バビロン捕囚期にエゼキ
エルに与えられたイスラ
エルの民についての神

の言葉。

 ダニエル書
 バビロン捕囚期にダニエ
ルが見た諸国についての
幻。

 オバデヤ書
 オバデヤに与えられたエ

ドムについての神の言葉。

 ヨエル書
 バビロン捕囚前、帰還後
にヨエルに与えられたユ

ダについての神の言葉。

 イザヤ書
 南北王朝分裂期にイザ

ヤを通して与えられたイス

ラエルの民への神の言葉。

 ミカ書
 南北王朝分裂期にミカを
通して与えられたイスラ
エルとユダについての神

の言葉。

 ナホム書
 ナホムに与えられたアッシ
 リアのニネベについて神の
 言葉。

 セパニア書
 北王国滅亡後、南王国
ユダについて、セパニアに
与えらた神の言葉。

 ハバクク書
 バビロン捕囚前に、ハバ
ククに与えられたユダ王国
とバビロンについての神の
言葉。

 エレミヤ書
 バビロン捕囚前後にエレ
ミヤを通して与えられたイ

スラエルの民への神の
言葉。

 ハガイ書
 バビロン捕囚からの帰

還時、神殿再建について

ハガイに与えられた神の言葉。

 セガリヤ書
 バビロン捕囚からの帰還
後、セガリヤに与えられた
 ユダヤ民族についての

神の言葉。

 マラキ書
 バビロン捕囚からの帰還
後、マラキに与えられたユダ

ヤ民族についての神の

言葉。

 哀歌
 エレミヤの嘆き。