新しく生まれること

- ヨハネの福音書3:3-5 -

【ヨハネの福音書3:3-5】

「イエスは答えられた。『まことに、まことに、あなたに言います。人は新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。』

ニコデモはイエスに言った。『人は年をとってから、どうして生まれることができるでしょうか。もう一度母の胎に入って生まれることができるでしょうか。』

イエスは答えられた。『まことに、まことに、あなたに言います。人は水と御霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできません。』」

人間は罪によって神との交わりが断たれ、霊的に死んだ状態にあります。そのため、神から与えられる新しいいのちを受けるには、必ず新生(新しく生まれること)が必要です。

本文に登場するニコデモは、ユダヤ人の指導者でしたが、心の中には解決できない葛藤と霊的な渇きがありました。彼は夜、イエス様を訪ねて真理を求めました。その時、イエス様は彼に最も重要な真理である「新生の奥義」を教えられました。


1.新生の意味

(1)新生は神の主権による御業である

新生は人間の努力や善行によって得られるものではありません。神が聖霊によって、霊的に死んでいた人に新しいいのちを与えてくださる恵みの御業です(ヨハネ3:3~5)。

(2)新生は神の恵みによって与えられる

人は自分の力で霊的に生き返ることはできません。肉体の死者をよみがえらせることが神の御業であるように、霊を新しくされることも神だけがおできになることです(Ⅰペテロ1:3、エペソ2:5)。

(3)新生は新しい創造である

キリストのうちにある者は、罪に支配された古い自分を脱ぎ捨て、新しい被造物となります。

「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」(Ⅱコリント5:17)


2.新生の特徴

(1)人生の根本的な変化

新生とは、単に生活習慣が変わることではありません。神から新しい霊的ないのちが与えられ、思い・感情・意志を含めた人格全体が新しくされることです。

(2)聖霊によって起こる変化

新生は人間が自ら作り出す変化ではなく、聖霊によって起こる瞬間的な霊の誕生です。その瞬間を本人が十分に自覚しないこともありますが、その後の人生に現れる変化や実によって、自分が新しくされたことを知るようになります。


3.新生した人に現れる変化

(1)知性(知識)の変化

新しく生まれた人は、神の御言葉を理解し、聖霊の働きを悟り、イエス・キリストを信じることができるようになります(Ⅰコリント2:14)。

(2)心(感情)の変化

この世のものよりも神を愛し、神の御臨在と御言葉を慕い求めるようになります。

「鹿が谷川の流れを慕いあえぐように、神よ、私のたましいはあなたを慕いあえぎます。」(詩篇42:1)

(3)意志の変化

自分中心に生きていた人生から、神を喜ばせる人生へと方向が変わり、喜んで主に献身する者となります(詩篇110:3)。


4.新生がもたらす実

(1)信仰

新しく生まれた人は、イエス・キリストを信じることによって救われ、神の子どもとなります(ヨハネ1:12)。また、信仰によって世と試練に打ち勝つ力が与えられます。

(2)希望

新生した者は、神の国という永遠の希望を抱き、その望みの中を歩むようになります(Ⅰペテロ1:3)。

(3)愛

神の愛を受けた者は、その愛を隣人にも実践する者へと変えられます(Ⅰヨハネ4:7)。

(4)恵み

神の恵みと力が日々注がれ、信仰が成長していきます(Ⅰコリント15:10)。

(5)義なる生活

新生した人は罪を憎み、神の御心に従って正しい生活を送り、その実を結ぶようになります(Ⅰヨハネ2:29)。

(6)勝利の人生

聖霊の力によって罪とサタンの誘惑に打ち勝ち、どのような試練の中でもキリストにあって勝利する人生を歩みます(Ⅰヨハネ5:4、ヨハネ16:33)。


結び

イエス様はニコデモに対し、知識や宗教的な熱心さ以上に大切なのは「新しく生まれること(新生)」であると教えられました。すべての人は罪によって霊的に死んだ状態にあり、自分の力では神の国に入ることはできません。

だからこそ、人は皆、水と御霊によって新しく生まれなければなりません。新生は人間の努力や決意によるものではなく、神の恵みによるいのちの御業です。

新しく生まれた人は、新しい被造物として歩み、信仰・希望・愛の実を結びます。そして聖霊の導きの中で神に喜ばれる人生を送り、ついには神の国の永遠の栄光にあずかる者となります。

私たちも日々、聖霊によって新しくされ、神に喜ばれる真の新生した者として歩んでいきましょう。