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問: 神は、私たちに祈祷を教えるため、どんな基準を授けていてくださいますか。
答: 神の御言葉全体が、私たちに祈祷を教えるのに役立ちます。しかし、その特別な指導基準は、キリストが弟子たちに教えられた祈祷文、いわゆる“主の祈り”です。
救いの恵みを受ける道の一つに祈りがあります(問85,88)。神様は、その祈りを正しく導くために基準を与えて下さいました。
御言葉を基準として
(1) 私たちは、神様の御旨に適うことを祈るべきです(問98)。例えば、復讐や呪いや罪深い欲望の成就等は神様の御旨に適わない事柄ですから、祈るべきではありません。
(2) 神様の御旨は、聖書を通して知る事ができます。そこで、祈りの基準は聖書です。聖書全体を通して、私たちは、神様の御旨に適う事は何かを知り、その事のために祈るのです。
主の祈り
(1) 聖書の中で、神様が、特に祈りの要点を簡潔に教えて下さったものがあります。キリストが弟子たちに教えられた「主の祈り」です。
(2) 主の祈りの構成は次の通りです。A. 呼び掛け(天にまします我らの父よ)
B. 6つの願いa. 神の栄光を中心とした三つの願いC. 結び: 神に力と栄光を帰す結び。1. 御名の栄光、b. 人の必要を中心とした三つの願い
2. 御国の到来、
3. 御心の成就、を求めます。1. 日用の糧、
2. 罪の赦し、
3. 試練・誘惑からの守り、を求めます。
何を願うかの大切さ
主の祈りは、祈りの内容を中心に教えます。
(1) 祈りの態度も大切です。信頼、謙遜、忍耐等々、私たちは、祈りの態度についても御言葉によって教えられる必要があります。
(2) しかし一番大切なのは、祈りの内容です。私達は、真の必要のために祈るべきです。
また、何を日々祈願するかは、人生の目的・価値観と密接不可分です。欲するままにではなく、主の祈りが示す内容の全体を覚えつつ日々に祈る時、私たちは生きる姿勢の根本を日々繰り返し整えられるのです。