福音を伝えよ.
- マルコ16:15 -
「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」(マルコ16:15)
主イエス․キリストは復活した自分の姿を見せられ、弟子たちに「全世界に行って、 すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」と言われた。それゆえ私たちは今日 も主が命じられたことの意味を深く理解し、弟子としての使命をまっとうしよう。
1.「... 福音を宣べ伝えよ」と主が弟子たちに言われた理由は何か?
⑴ 福音は信じる者すべてに救いをもたらす神の力であるから
「わたしは福音を恥としない。福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる 者すべてに救いをもたらす神の力だからです。」(ローマ1:16)
⑵ 主は伝道(福音を伝播)をするためにこの世に來られたから
「イエスは言われた。「近くのほかの町や村へ行こう。そこでも、わたしは宣教す る。そのためにわたしは出て來たのである。」(マルコ1:38)
⑶ 福音を伝えることが弟子たちが最優先とすべき使命であるから
① この使命を成し遂げるために弟子たちに復活と昇天の栄光を見せて下った。そして
約束されたとおり、聖霊と権能を彼らに与えられた。 (使1:8-9)
② この使命をまっとうするために、弟子たちはあらゆる苦難に耐えた。(コロサ4:3)
2.「... 福音を宣べ伝えよ」という主の命令を私たちにどのように実行すればいいのか?
- その答えはマタイ28:19-20の主の命令と約束において確かに見出すことができる。
「だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教 えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(マタイ28:19-20)
⑴「あなたがたは行って」- 福音を伝える範囲を確定する指示である。
「…エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るま で、わたしの証人となる。」(使1:8)
⑵「すべての民を」- 福音を伝える対象を指示する言葉である。
「人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっていますが、」(ローマ3:23)
⑶「わたしの弟子にし、」- 弟子たちがすべきことを指示している。(参照; マタイ5:16)
「多くの証人の面前でわたしから聞いたことを、ほかの人々にも教えることのできる忠実な人たちにゆだねなさい。」(Ⅱテモテ2:2)
⑷「洗礼を授け、」- 福音伝播の目的を述べておられる。(参照; ローマ6:4)
「信じて洗礼を受ける者は救われるが、信じない者は滅びの宣告を受ける。」(マルコ16:16)
⑸「あなたがたに命じておいたことをすべて」- 伝えるべきことの指示である。
「わたしは父のもとで見たことを話している。…」(ヨハネ8:38) (参照:マルコ14:9)
⑹「守るように教えなさい。」- 弟子の使命を教えておられる。
「毎日、神殿の境内や家々で絶えず教え、メシア․イエスについて福音を告げ知らせていた。」(使5:42)
3.「... 福音を伝えよ」という主の命令を私たちはどんな方法で成就することができるのか?
- その答えはマタイ28:20の主の約束で確かに見出すことができる。
⑴ 主は、父が自分の中におられてその業を行っておられる、と言われた。
「わたしが父の内におり、父がわたしの内におられることを、信じないのか。わたし があなたがたに言う言葉は、自分から話しているのではない。わたしの内におられる 父が、その業を行っておられるのである。」(ヨハネ14:10)
⑵ イエス様は弟子となった私たちと世の終わりまでいつも共におられる、と言われた。
「… わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(マタイ28:20)
「弟子たちは出かけて行って、至るところで宣教した。主は彼らと共に働き、彼らの語る言葉が真実であることを、それに伴うしるしによってはっきりとお示しになっ た。」(マルコ16:20)
「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」という主の御 言葉が私たちの心の中に生きて働くように祈ろう。また、主が私たちと共におられて 行われる業としるしを見ながら、主をたたえ福音を宣べ伝えよう。 (参照: Ⅱテモテ4:2)
「御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。とがめ、戒め、励ま しなさい。忍耐強く、十分に教えるのです。」(Ⅱテモテ4:2)