満ちあふれる喜び
- 第二コリント8:1~7 -
[インマヌエル 上巻.5-10]
[第二コリント8:1~2] 「1 さて、兄弟たち。私たちは、マケドニヤの諸教会に与えられた神の恵みを、あなたがたに知らせようと思います。2 苦しみゆえの激しい試練の中にあっても、彼らの満ちあふれる喜びは、その極度の貧しさにもかかわらず、あふれ出て、その惜しみなく施す富となったのです。」
*** 使徒パウロはコリントの教会信徒たちに手紙を書き、自身が滞在しているマケドニアの教会(ピリピ、テサロニケ、ベレア)の模範的な信仰と献身を紹介する。
+ マケドニアの教会たちは、苦しみゆえの激しい試練の中にあっても、彼らの満ちあふれる喜びをもって献金を捧げた。喜びは聖霊の実の一つであり、あふれる喜びは恵みと聖霊に満ちたところから生まれる。また、献金は必ずしも平安と豊かさの中でのみできるものではない。苦しみゆえの激しい試練の中にあっても、満ちあふれる喜びを持つ信徒は、誰でも献金を捧げることができるだろう。
献金の用途は、信徒を仕えるため、すなわち物質的な困難を抱える教会員を救済するためである。そこには伝道者も含まれる。再び言うが、献金の用途は伝道と救済のためである。
1. 信仰によって得た救いによって喜んだ。
(1) すべての罪と過ちが赦された喜び(詩篇51:12、第三ヨハネ1:4、第二コリント8:2、イザヤ書35:10)
「あなたの救いの喜びを、私に返し、喜んで仕える霊が、私をささえますように。」(詩篇51:12)
「私の子どもたちが真理に歩んでいることを聞くことほど、私にとって大きな喜びはありません。」(第三ヨハネ1:4)
「主に贖われた者たちは帰って来る。彼らは喜び歌いながらシオンにはいり、その頭にはとこしえの喜びをいただく。楽しみと喜びがついて来、嘆きと悲しみとは逃げ去る。」(イザヤ書35:10)
(2) キリストの恵みと知識において成長する者の喜び(第二ペテロ3:18)
「私たちの主であり救い主であるイエス・キリストの恵みと知識において成長しなさい。このキリストに、栄光が、今も永遠の日に至るまでもありますように。」(第二ペテロ3:18)
(3) 病から解放され健康になった者の喜び(マルコ福音書5:25~34、使徒行伝8:4~8)
「25 十二年の間長血をわずらっている女がいた。、34 イエスは彼女にこう言われた。「娘よ。あなたの信仰があなたを直したのです。安心して帰りなさい。病気にかからず、すこやかでいなさい。」(マルコ福音書5:25、34)
「7 汚れた霊につかれた多くの人たちからは、その霊が大声で叫んで出て行くし、大ぜいの中風の者や足のきかない者は直ったからである。8 それでその町に大きな喜びが起こった。」(使徒行伝8:7~8)
2. イエス・キリストにある希望によって喜んだ。
(1) 魂を救う伝道者(主の弟子)の喜び(使徒行伝16:14~15)
「彼女も、またその家族もバプテスマを受けたとき、彼女は、「私を主に忠実な者とお思いでしたら、どうか、私の家に来てお泊まりください。」と言って頼み、強いてそうさせた。」(使徒行伝16:15)
(2) 新しい力を得てイエス・キリストの証人となる喜び(イザヤ書40:31、使徒行伝1:8)
「主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。」(イザヤ40:31)
「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」(使徒行伝1:8)
(3) 一つの聖霊によってともに恵みを受け、楽しむ喜び(第一コリント12:12~27)
「私たちはみな、ユダヤ人もギリシヤ人も、奴隷も自由人も、一つのからだとなるように、一つの御霊によってバプテスマを受け、そしてすべての者が一つの御霊を飲む者とされたからです。」(第一コリント12:13)
(4) 苦しみゆえの激しい試練の中での喜び(第二コリント8:2、ヨハネ福音書14:27)
「わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。」(ヨハネ福音書14:27)
3. 神の愛に感謝する献身によって喜んだ。
(1) 乏しい中から、あり余る中から献金する喜び(第二コリント8:2、ルカ福音書21:4)
「みなは、あり余る中から献金を投げ入れたのに、この女は、乏しい中から、持っていた生活費の全部を投げ入れたからです。」(ルカ福音書21:4)
(2) 神の御業と御心を成し遂げる喜び(ヨハネ福音書12:3、7、ルカ福音書7:37~38、使徒伝4:34~37)
「3 マリヤは、非常に高価な、純粋なナルドの香油三百グラムを取って、イエスの足に塗り、彼女の髪の毛でイエスの足をぬぐった。家は香油のかおりでいっぱいになった。... 7 イエスは言われた。そのままにしておきなさい。マリヤはわたしの葬りの日のために、それを取っておこうとしていたのです。」(ヨハネ福音書12:3、7)
*** 私たちも、初代教会のキリスト者たちのあふれる喜びと献身がどのようにして実現されたかを、もう一度深く考えてみる。そして、私たちもその喜びと献身によって、信仰の祝福を受けるようにしよう。