聖書に記された教訓
- ロ-マ書15:4-7 -
[インマヌエル 上巻.1-33]
[ローマ書15:4] 「昔書かれたものは、すべて私たちを教えるために書かれたのです。それは、聖書の与える忍耐と励ましによって、希望を持たせるためなのです。」
+ パウロは旧約聖書はこの時代の聖徒を教えるためのものだと言う。旧約聖書は決して古いものではない。使徒たちも旧約聖書から学んだ。旧約聖書は新約聖書と共に私たちに教訓を与えている。その教訓の内容は何であり、その結果はどのようなものか?
1. 私たちは聖書から何を学ぶのか?
(1) 忍耐を学ぶ。
- 聖書は絶えず粘り強く忍耐について教えてくれる。
① 神の御心が成就するのを待てという。
「あなたがたが神のみこころを行なって、約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。」 (ヘブライ書10:36)
a. ヨブ - 「見なさい。耐え忍んだ人たちは幸いであると、私たちは考えます。あなたがたは、ヨブの忍耐のことを聞いています。また、主が彼になさったことの結末を見たのです。主は慈愛に富み、あわれみに満ちておられる方だということです。」 (ヤコブ書5:11)
b. モーセ - 「27 信仰によって、彼は、王の怒りを恐れないで、エジプトを立ち去りました。目に見えない方を見るようにして、忍び通したからです。」 (ヘブライ書11:24-27)
c. ダビデ - 「主は、おのおの、その人の正しさと真実に報いてくださいます。主はきょう、あなたを私の手に渡されましたが、私は、主に油そそがれた方に、この手を下したくはありませんでした。」 (サムエル上26:23)
② 世の迫害と患難を耐えなさいという。
「それゆえ私たちは、神の諸教会の間で、あなたがたがすべての迫害と患難とに耐えながらその従順と信仰とを保っていることを、誇りとしています。」(第二テサロニケ1:4)
③ 兄弟の重荷を互いに負って善を行えという。<参照; ルカ福音書10:33-36>。
「互いの重荷を負い合い、そのようにしてキリストの律法を全うしなさい。」 (ガラテヤ書6:2)
(2) 励ましを学ぶ。
- 神が私たちを励ましてくださることを繰り返し教えてくれる。
① すべての心配を捨てるように命じる。
「神はわれらの避け所、また力。苦しむとき、そこにある助け。」 (詩篇46:1)
「これらの出来事の後、主のことばが幻のうちにアブラムに臨み、こう仰せられた。「アブラムよ。恐れるな。わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは非常に大きい。」 (創世記15:1)
② 世の中の変化に対して騙されないように勧める。
「すべての良い贈り物、また、すべての完全な賜物は上から来るのであって、光を造られた父から下るのです。父には移り変わりや、移り行く影はありません。」 (ヤコブ書1:17)
③ 神の中に私たちの喜びを見つけるように命じる。
「いま私は人に取り入ろうとしているのでしょうか。いや。神に、でしょう。あるいはまた、人の歓心を買おうと努めているのでしょうか。もし私がいまなお人の歓心を買おうとするようなら、私はキリストのしもべとは言えません。」 (ガラテヤ書1:10)
- オリバー・クロムウェル(Oliver Cromwell);
彼は<ピリピ書4:11-13>を声に出して読み、次のように言った。「私のかわいそうな赤ん坊が死んだその日、この聖書は私の命を救った。」
「11 乏しいからこう言うのではありません。私は、どんな境遇にあっても満ち足りることを学びました。12 私は、貧しさの中にいる道も知っており、豊かさの中にいる道も知っています。また、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています。13 私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです。14 それにしても、あなたがたは、よく私と困難を分け合ってくれました。」 (ピリピ書4:11-13)
2. その結果、私たちが持つものは何か?
(1) 望みを持つようになる。
① 救いの望みを持つようになる。
「私たちは昼の者なので、信仰と愛を胸当てとして着け、救いの望みをかぶととしてかぶって、慎み深くしていましょう。…。」 (第一テサロニケ5:8-9)
② 祝福された望みを待つようになる。
「祝福された望み、すなわち、大いなる神であり私たちの救い主であるキリスト・イエスの栄光ある現われを待ち望むようにと教えさとしたからです。」 (テトス書2:13)
③ 復活の希望みによって苦難を乗り越える。
「パウロは、彼らの一部がサドカイ人で、一部がパリサイ人であるのを見て取って、議会の中でこう叫んだ。「兄弟たち。私はパリサイ人であり、パリサイ人の子です。私は死者の復活という望みのことで、さばきを受けているのです。」」 (使徒行伝23:6)
+ 私たちはこの一節の御言葉の中に多くの重要な内容が込められていることを知った。本当に神のことばは生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、たましいと霊、関節と骨髄の分かれ目さえも刺し通し、心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができる(ヘブライ書4:12)。私たちは聖書が教える忍耐と励ましを学び、真の望みを持ってすべての事に勝利する者になりましょう(ローマ書15:5-7)。