神の御子、永遠の命
- ヨハネの第一の手紙5:10-13 -
シャローム宣教会
[ヨハネの第一5:10-13]「10.神の御子を信じる者は、このあかしを自分の心の中に持っています。神を信じない者は、神を偽り者とするのです。神が御子についてあかしされたことを信じないからです。11.そのあかしとは、神が私たちに永遠のいのちを与えられたということ、そしてこのいのちが御子のうちにあるということです。12.御子を持つ者はいのちを持っており、神の御子を持たない者はいのちを持っていません。13.私が神の御子の名を信じているあなたがたに対してこれらのことを書いたのは、あなたがたが永遠のいのちを持っていることを、あなたがたによくわからせるためです。」
序言.
[ルカ福音書2:8-14]「8.さて、この土地に、羊飼いたちが、野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた。9.すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が回りを照らしたので、彼らはひどく恐れた。10.御使いは彼らに言った。恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。11.きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。12.あなたがたは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。13.すると、たちまち、その御使いといっしょに、多くの天の軍勢が現われて、神を賛美して言った。14.いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の上に、平和が、御心にかなう人々にあるように。」
1. イエス様はどんなお方ですか。- なぜ、イエス様がこの世に来られたのですか。 -
(1) イエス様は神の御子(独り子)です。- 永遠のいのちを持つためです。
[ヨハネ福音書3:16]「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」
(2) イエス様は救い主、キリストです。- 御子によって世が救われるためです。
[ルカ福音書2:11]「きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」
[ヨハネ福音書3;17]「神が御子を世に遣わされたのは、世をさばくためではなく、御子によって世が救われるためである。」
2. 本文講解 = 「神の御子[救い主、キリスト]」と「永遠の命」 =
= 本文で神が御子についてあかしされた内容は二つです。
+その一つは、神が私たちに永遠のいのちを与えられたということ、またもう一つは、このいのちが御子のうちにあるということです。(本文, 11節)
(1) 神が私たちに永遠の命をくださいました。(本文, 11節)
+ 人は本来永生する可能性のある存在として創造されました。
人間は神の命令に背き、神の警告どおりに死んだのです。すべての人は死ぬしかない存在になったのです(詩篇49:12)。しかし人間の中には死なずに永遠に生きたいという強烈な願いがあります。伝道書3:11には、「神はまた、人の心に永遠への思いを与えられた。」と言われました。
+ 創造主である神は私たちに永遠の命を与えることを約束されました。
[ヨハネ第一2:25]「それがキリストご自身の私たちにお与えになった約束であって、永遠のいのちです。」
[テトス1:2]「それは、偽ることのない神が、永遠の昔から約束してくださった永遠のいのちの望みに基づくことです」
+ イエス・キリストの中にある永遠の命は、聖書に明らかにされた真理の中心主題です。
永遠の命は、この世界の何とも比較できず、変えられない祝福された贈り物です。
[ヨハネ福音書6:27]「なくなる食物のためではなく、いつまでも保ち、永遠のいのちに至る食物のために働きなさい。... 」」
[ヨハネ福音書11:25-26]「25.イエスは言われた。「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。26.また、生きていてわたしを信じる者は、決して死ぬことがありません。このことを信じますか。」
+ 永遠の命である神の御子が人になって人に永遠の命を与えられました。
神の御子が人の罪に代わって代贖の供え物となり、その贖いの働きを通して人に永遠の命を与えられました。罪の値は死ですが、イエス・キリストの贖いの働きの結果は永遠の命です。使徒パウロはこれをローマ書でよく証ししました。
[ローマ書5:18]「こういうわけで、ちょうど一つの違反によってすべての人が罪に定められたのと同様に、一つの義の行為によってすべての人が義と認められて、いのちを与えられるのです。」
[ローマ書5:21]「それは、罪が死によって支配したように、恵みが、私たちの主イエス・キリストにより、義の賜物によって支配し、永遠のいのちを得させるためなのです。」
(2) 永遠の命が神の御子の内にあります。(本文, 11-12節)
-「御子を持つ者はいのちを持っており、神の御子を持たない者はいのちを持っていません。」 (12節)
+ 神の御子、イエス・キリストを信じる信仰が永遠の命を得る唯一の門です。
イエス・キリストを信じる者は永遠の命を持ちますが、イエス・キリストを信じない人は永遠の命を持ちません。
[ヨハネ福音書5:24]「まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしのことばを聞いて、わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきに会うことがなく、死からいのちに移っているのです。」
[ヨハネ福音書6:40]「事実、わたしの父のみこころは、子を見て信じる者がみな永遠のいのちを持つことです。わたしはその人たちをひとりひとり終わりの日によみがえらせます。」
結言.
+ 永遠の命と交換すべきものはこの世に何もありません。
神は死ぬしかない人間に永遠の命を与えようと、神の御子をこの世に遣わされました。永遠の命は神の御子イエス・キリストの中にあり、彼を信じる人は誰でも永遠の命を得るのです。
+ 私たちは永遠の生命を与えられた神に感謝しましょう。
イエス・キリストを信じ、神のみことばである聖書の御言葉に従って生きていきましょう。
+ 私たちは永遠の命を得るために救い主イエス・キリストの福音を伝えなければなりません。
[マルコ福音書16:15-16]「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。信じてバプテスマ受ける者は、救われます。しかし、信じない者は罪に定められます。」