勝利する信仰生活
- 第一ペテロ4:7~11 -
[インマヌエル 上巻.5-25]
[第一ペテロ4:7~11] 「7 万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。8 何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。9 つぶやかないで、互いに親切にもてなし合いなさい。10 それぞれが賜物を受けているのですから、神のさまざまな恵みの良い管理者として、その賜物を用いて、互いに仕え合いなさい。11 語る人があれば、神のことばにふさわしく語り、奉仕する人があれば、神が豊かに備えてくださる力によって、それにふさわしく奉仕しなさい。それは、すべてのことにおいて、イエス・キリストを通して神があがめられるためです。栄光と支配が世々限りなくキリストにありますように。アーメン。」
*** ペテロは過去の自分の信仰を振り返り、信徒たちに信仰と使命を守り、忠実な働き手として勝利する信仰生活の方法を教えている。
1. 自分の信仰のために祈れ。(7節)
(1) 敵に勝利するため祈らなければならない。
① イエスは、苦しみもだえて、いよいよ切に祈られた。汗が血のしずくのように地に落ちた。その時、弟子たちは悲しみの果てに眠り込んでしまっていた。
② そのとき、イエスは弟子たちに「誘惑に陥らないように、目をさまして、祈っていなさい。心は燃えていても、肉体は弱いのです。」と言われた。(マタイ福音書26:41)
(2) 主から受けた使命のために祈らなければならない。
① イエスは、父なる神から委ねられた使命を果たすために祈られた。
- イエスは公生涯を始める前に、四十日四十夜断食して祈られた。(マタイ福音書4:2)
- 十字架にかけられる前に、ゲツセマネという所で熱心に祈られた。(マルコ福音書14:33)
② 私たちも主が託された使命を適切に果たすために祈らなければならない。
2. 隣人に対して愛を実践せよ。(8~9節)
(1) 「何よりも熱心に互いに愛し合いなさい」と言われた。
- 「何よりも」という言葉は、「互いに愛し合うこと」を最も重要視せよという意味である。
① イエスも「互いに愛し合いなさい」という新しい戒めを授けられた。(ヨハネ福音書13:34)
② パウロは「いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です。」と言われた。(第一コリント13:13)
③ ペテロは「あなたがたは、真理に従うことによって、たましいを清め、偽りのない兄弟愛を抱くようになったのですから、互いに心から熱く愛し合いなさい。」と言われた。(第一ペテロ1:22)
(2) 「愛は多くの罪を覆う」と言われた。
① 愛は罪を赦すものである。
- イエスは「七度まで、などとはわたしは言いません。七度を七十倍するまでと言います。」と言われた。(マタイ福音書18:22)
② 愛は互いに恨まないことである。
- イスラエルの民はモーセを恨み、神を恨んだため、カナンの地に入ることができず、荒野で死んだ。(民数記14:26~38)
- 使徒パウロも「すべてのことを、つぶやかず、疑わずに行ないなさい。」と言われた。(ピリピ書2:14)
3. 教会に対して忠実であれ。(10~11節)
(1) 神を主として意識しなければならない。
① 私に与えられたすべてのものを用いて、神の御心に適うように忠実でなければならない。
② イギリスのことわざに「死装束にはポケットがない」とある。
(2) 良い管理人のように互いに仕えなければならない。
- 主が望まれることなら、何であれ遅らせずすぐに捧げ、仕えなければならない。(マタイ福音書21:1~12)
① 主人からタラント預かった二人の僕はやがてすぐに商売を始めた。(マタイ福音書25:15~28)
- タラント預かった一人の奴隷は、それを地面に埋めておき、恐ろしい非難と裁きを受けた。
② 使徒パウロは「機会を十分に生かして用いなさい。悪い時代だからです。」(エペソ書5:16)と言われた。
*** 使徒パウロは「私は、私を強くしてくださる私たちの主キリスト・イエスに感謝をささげています。なぜなら、キリストは、私をこの務めに任命して、私を忠実な者と認めてくださったからです。」(第一テモテ1:12)、「このばあい、管理者には、忠実であることが要求されます。」(第一コリント4:2)と言われた。また、パク・ヒョンヨン牧師は「すべての栄光を神に返し、すべての称賛を信徒と教会に返し、すべての責任を自分自身に返そう」と述べた。