<世界に広がるキリスト教>
世界の三大宗教と呼ばれる仏教、キリスト教、イスラム教は世界的な規模で分布しており、さらにユダヤ教、ヒンズー教、儒教、道教などの有力な宗教および習合的な諸宗教が、広範な信者をかかえています。またアフリカ、アジア、中南米、大洋州などの広大な地域では、土着の宗教が存在しています。
現在、キリスト教は、欧米圏を中心に、世界238カ国に約20億の信徒をかかえています。これは世界人口との比較でいえば、32.9%を占めろことになります。これに対してイスラム教は、アジア・アフリカを中心に206カ国、約12億の信徒がおり世界人口の19.9%を占めており、キリスト教徒とイスラム教徒で世界人口の50%を超えています。 仏教はアジアを中心に129カ国、約3.7億の信徒をかかえています。 ヒンズー教もアジアを中心に、約8億の信徒を有する宗教です。
キリスト教を宗派別に見ると、カトリックの約11億を筆頭に、プロテスタント約3.6億、東方正教会2億、英国教会約0.8億(英国教会はプロテスタント陣営に属しますが、別個に分類されることもあります)となっています。
ヨーロッパでは、イタリア、フランス、スぺイン、ポルトガルなどのカトリック諸国、ドイツ、オランダ、北欧諸国、イギリスなどのプロテスタント諸国(ドイツ、オランダなどのプロテスタント圏には、相当数のカトリック信者がいます)、ギリシア、東ヨーロッパ、ロシアを含む東方正教会に別れます。
アメリカはプロテスタントの勢力圏といってもいいのですが、北アメリカ全体ではカトリックとプロテスタントは信徒の数でははぼ同じです。ラテンアメリカは、カトリック圏のヨーロッパ諸国の植民地化の結果として、圧倒的にカトリックが多く、またアフリカではカトリックが少し多く、オセオニアでは両者の信徒数はほぼ同じです。
http://www.ne.jp/asahi/koiwa/hakkei/kirisitokyou23.html