ヤコブ・ラブキン モントリオール大学教授

http://youtu.be/bD-us9ahys4

 

主著『トーラーの名において シオニズムに対するユダヤ教の抵抗の歴史』(平凡社)が翻訳出版されたばかりのヤコブ・ラブキン(Yakov Rabkin)カナダ・モントリオール大学教授が「著者と語る」シリーズで話した。ユダヤ教思想の立場からシオニズムやイスラエル国家を批判した。

ヤコブ・ラブキン氏のホームページ
http://www.yakov.rabkin.ca/
平凡社の「トーラーの名において」サイト
http://heibonshatoday.blogspot.com/2010/04/blog-post_7055.html

「反ユダヤ主義と反シオニズムは違うのです」

ラブキンさんは旧ソ連生まれでカナダに移住し、ユダヤ人の歴史を教える敬虔なユダヤ教徒。シオニズムにより「ユダヤ人国家」として作られたイスラエルの正統性(legit­imacy)がさまざまな形で揺らいでいる現状を語った。国際的にみると、法律・経済・学問・文化・軍事の5つの分野で挑戦を受けていると詳しく説明した。さらに正統性の­根拠と主張される3000年前からの歴史的な連続性・継続性についても、民族、宗教(聖書)、言語の3つの点で批判されることをあげた。
さらに、米国に多いクリスチャン・シオニスト、南アフリカのアパルトヘイト体制との比較、明治維新との違い、シオニズムの定義、ホロコーストの記憶と議論は広がり、深まっ­た。
司会:会田弘継・日本記者クラブ企画委員(共同通信)
通訳:西村好美