生物界の創造

 

人間も他の生物も、みな「創造」された

 

「神は・・・・ひとりの人(アダム)から、あらゆる民族を造りだして・・・・」(聖書)は、科学的にも真理である

 

人類は「ひとりの人」に始まった

 聖書は、
 「神は・・・・ひとりの人(アダム)から、あらゆる民族を造りだして・・・・」(使徒一七・二六)
 と記しています。聖書によれば、人類はもともと、最初の「ひとりの人」から増えひろがったものです。
 これを裏付ける証拠は、何かあるでしょうか。人類のすべてが共通の先祖から出てきたことに関しては、今では数多くの科学的証拠があります。
人類には、いわゆる黄色人種・白色人種・黒色人種(または最近の分類にしたがってモンゴロイド・コーカソイド・ニグロイド)、また巨人種・小人種など、様々な人種の分類があります。
 しかしそれらが、別々の地域で別個に発生したと考えることは、到底できません。人種の間に、様々な外見上の違いがあっても、もし人類がみな一つの「種」(後述する本質的種)に属するならば、人類が複数の場所で別個に発生したと考えることは、できないのです。
 人類が一つの「種」に属するという意味は、次のようなことです。
 たとえば、イヌとネコを交配させようとしてもそれは無理で、子を産むことはできません。それは「種」が違うからです。
 ウシとウマの場合も同様です。それらは「種」が違うので、両者間に子を産むことはできません。
 しかし、人類の各種族は互いに交配して、子孫を残すことができます。黄色人種と白色人種、あるいは黒色人種の人が結婚して子孫を残す、というようなことも、もちろんできるのです。それは人類がみな、同一の「種」に属しているからです。
 科学者は、人類がみな一つの種に属していて、同一の先祖から出、一つの場所に発生したと述べています。米国ラトガース大学の人類学部主任教授アシュレー・モンテギュー博士は、こう言っています。
 「あらゆる人類集団が、一つの共通の祖先から生まれたことは、ほとんどの学者が一致して認めている」(一)。
 またこう言っています。
 「人間の仲間にはいろいろな変異があっても、そのすべては同一の種に属し、人類は、遠い時代の同一の先祖から出ている。これは比較解剖学、古生物学、血清学、遺伝学などの明白な証拠すべてに基づく結論である」。
 このように、人類はみな一つの種に属していて、一つの共通の先祖から出てきたものです。私たちは、何百世代もさかのぼるならば、すべては同じところに達し、最初の「ひとりの人」・・最初のホモ・サピエンスに行き着くことでしょう。
 このことについて、ある科学者は「人種と人類」と題する本の中で、次のように述べました。
 「全人類の父母とされるアダムとエバに関する聖書の物語は、今日の科学が発見した真理を、幾世紀も前から言い表していた。すなわち、地上のすべての人々は、一つの大きな家族であり、共通の源から出ているである」。
 聖書によると、アダムとエバが創造された地とされるエデンは、メソポタミア地方の、チグリス・ユーフラテス河流域にありました。実際、世界最古の文明がメソポタミアに発生したという考古学的事実は、よく知られています。世界最古の文書や遺跡は、この地方で発見されているのです。
 またこの地方は、人類の三大人種、すなわち黄色・白色・黒色人種(またはモンゴロイド・コーカソイド・ニグロイド)のそれぞれが住む地域・・アジア・ヨーロッパ・アフリカ大陸の、ちょうど地理的な"交点"にあたります。

 


エデンやバベルは、黄色・白色・黒色人種
のそれぞれが住む地域の交点に位置する

 これら三大大陸の中心(接点)に、エデンの園があったのです。またノアの大洪水の後、人類がそこから全地に散らされたという「バベルの塔」もこの地域、エデンの園の近くにありました。
 すなわち、エデンやバベルのあった地域をとり囲むようにして、アジア(黄色人種)、ヨーロッパ(白色)、アフリカ(黒色)があるのです。このことは、バベルの塔以後、ノアの三人の息子の子孫たちが全地に散らばっていったという聖書の記事と、よく調和しています。人類は、その地域で誕生したのです。


http://www2.biglobe.ne.jp/~remnant/kagaku10.htm