キリスト教葬儀を行う

前夜式の準備

祭壇に飾る遺影を用意し、供花の配置を決めます。
前夜式の後で弔問客に出す茶菓を手配します。
親族は喪服に着替えます。
納棺には、神父(または牧師)が立ち会います。祈りを捧げ、遺族の手で棺に遺体を納めます。白い花で遺体の回りを埋め、黒布で棺を覆い十字架をのせます。
 

前夜式

聖歌(または賛美歌)の合唱、聖書朗読、神父(または牧師)の言葉、祈りの後に献花を行います。
前夜式後、茶菓を出し故人の思い出を語りながら一時を過ごします。

葬儀の準備

火葬場へ同行する人の人数を確認し、配車台数を決めます。
弔電を読み上げる枚数と順序を相談しておきます。
教会へのお礼や関係者への心付けを用意します。
親族は喪服に着替えます。
 

葬儀・告別式

自宅から教会へ棺を移動する際、神父(または牧師)に出棺の祈りをしてもらいます。
カトリックでは、神父が入堂し、開祭の言葉を述べ、言葉の典礼、感謝の典礼、赦祷式(しゃとうしき)、聖歌の合唱でミサが終わります。
神父が退場し、告別式に移ります。聖歌隊の合唱、故人の略歴紹介、弔辞・弔電、遺族代表挨拶、献花の順で式を行います。
プロテスタントでは、オルガンの演奏が終わると、牧師が招きの言葉を述べ、聖書朗読、賛美歌の合唱、祈りと続きます。
牧師が故人の略歴を紹介し、弔辞・弔電、頌栄、オルガン演奏、遺族代表挨拶、献花が行われます。

 

火葬

ご遺体と最後の対面を行い、出棺します。
火葬場では棺を火葬炉の前に安置し、十字架や生花を飾り神父(または牧師)が祈りを捧げます。火葬許可書を提出し、火葬終了後に埋葬許可書を受け取ります。
ご遺骨は自宅に持ち帰った後、埋骨の時まで後飾りに安置します。
 
 
 
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キリスト教葬儀に参列する

葬儀式場に向かう前に、日時と場所をよく確かめておきましょう。
また、迷った時のために式場の電話番号も控えておきます。遅くとも開式の10分前には葬儀式場に着くようにします。

服装は、喪服あるいは男性ならダークスーツ、女性なら色・デザインの地味なスーツかワンピースでも良いでしょう。
ただし、靴やバッグは黒のものを用い、またアクセサリーも真珠以外のものは身に付けません。

お香典の表書きは、「御ミサ料」(カトリック)・「御花料」(プロテスタント)あるいは「御霊前」とします。
持参する時は、袋のままではなく弔事用のふくさや小風呂敷などに包んで行きましょう。
金額は、故人との関係・弔問する人の社会的地位などによって違います。

前夜式


受付で香典を差し出し記帳した後、着席します。聖歌(または賛美歌)の合唱・聖書の朗読・祈りの後、献花が行われます。

献花

遺族に一礼し、花が右を向くように受け取ります。


遺影に向かって一礼し、両手で捧げます。

花が手前になるように回します。


うしろにさがって、一礼します。

 

葬儀・告別式

 
受付でお香典を差し出し記帳した後、着席します。
前夜式ですでにお香典を供えている場合は、記帳だけ行います。
式次第や聖歌(賛美歌)は、印刷物として用意されています。献花をして哀悼の意を表します。
告別式が終わったら、最後までその場に残って出棺を見送るようにしましょう。霊柩車が動き出したら、心から故人のご冥福をお祈りします。