悔改めと信仰の意味

 つぎに、私たちを真の幸福に導く「悔改め」と「信仰」についてお話ししましょう。
 「悔改め」とは、自分の生き方を変えることを意味します。それは、単なる"後悔"や"反省"ではありません。後悔や反省は、しばしば"後ろを振り向く"だけで終わってしまいます。
 しかし悔改めは、一八〇度生き方を変えることなのです。今まで神に背を向けて歩んでいた生き方から、神と同じ向きになって、神と共に歩んで行くことなのです。それが悔改めです。
 「ああ、私は今までなぜ神様を知らなかったのか。何と自分勝手で、利己的な、身勝手な生き方をしてきたことだろう。神様、すみません。私の生き方を変えて下さい」
 そのような気持ちを持つことです。愛の神を知らずに生きてきたことを、深く悔やむのです。そして今までの自分の罪の人生を深く悲しむことです。
 あなたは自分が今、滅びの崖っぷちに立っていると思わなければなりません。今はまだ憐れみによってこの世に生かされているとはいえ、死後、世の終わりの「最後の審判」の法廷に出れば、間違いなく滅びを宣告される者であると思うことです。
 自分の積もり積もった罪のゆえに、あなたは永遠の苦悩の池を今や沈みゆく者であると思わなければなりません。あなたは自分の罪の人生を、深く嘆くのです。
 しかし、そこで終わってはいけません。今度はあなたの涙にぬれた顔を、天に向けることです。そして今までの自分の罪をすべて神に告白し、それを御前に悲しみ、赦しを求め、それらの罪を離れることを決意しなければなりません。
 さらに神の前にへりくだり、自分の救いのために神を信じることを決意するのです。神は、へり下る者を高く上げ、高慢な者を低くされます。救いを求めてくる者を、神は拒むことがありません。
 神の愛のもとに飛び込むことです。そして神への「信仰」に立つのです。信仰は、真の幸福への唯一の道です。
 信仰とは何でしょう。信仰は、三つのことから成っています。それらは、認めること、信頼すること、そして従うことです。