神に向けての熱心
- ヨハネ2:13-17 -
「弟子たちは、「あなたの家を思う熱意がわたしを食い尽くす」と書いてあるのを思い出した。」(ヨハネ2:17)
熱心で誠実に働いた人たちは神に認められた。またこの世で神の御こころを行い、神の業を成し遂げた。偉大な事を成し遂げた人たちはすべての障害物を飛び越えられるくらいに熱心である。
1. 真の熱心
- 神に向けての熱心。神の御こころを成し遂げ、神の業を成し遂げる。
⑴ イエス様の熱心
① 少年時代:
「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか。しかし、両親にはイエスの言葉の意味が分からなかった。」(ルカ2:49-50)
② 公生涯: <参照; 本文, ヨハネ12:13-17>
「イエスは言われた。「わたしの食べ物とは、わたしをお遣わしになった方の御心を行い、その業を成し遂げることである。」(ヨハネ4:34) <参照; ヨハネ4:30-34>
⑵ ダビデの熱心 <参照; 詩78:70-72、使13:22>
「ソロモンは答えた。あなたの僕、わたしの父ダビデは忠実に、憐れみ深く正しい心をもって御前を歩んだので、あなたは父に豊かな慈しみをお示しになりました。… 今日、その王座につく子を父に与えられました。」(王上3:6)
⑶ エリヤの熱心<參照; 王上18:22-46>
「エリヤは答えた。わたしは万軍の神、主に情熱を傾けて仕えてきました。」(王上19:10)
⑷ エリシャの熱心 <參照; 王下2:1-14>
「エリシャは、主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしはあなたを離れませんと答えたので、彼らは二人で出かけて行った。」(王下2:6)
2. 偽りの熱心
- 世の慣しに従う間違った熱心である。感情的な熱心は人間の欲望と神秘的体 験に陥りやすくし、宗教的な熱心は異端のだましや肉体の諸欲に陥りやすくする。
⑴ イスカリオテのユダの熱心
「なぜ、この香油を三百デナリオンで売って、貧しい人々に施さなかったのか。彼がこう言ったのは、貧しい人々のことを心にかけていたからではない。彼は盗人であって、金入れを預かっていながら、その中身をごまかしていたからである。」(ヨハネ12:5-6)
⑵ サウルの熱心(イエス様に出会う前)
「至るところの会堂で、しばしば彼らを罰してイエスを冒涜するように強制し、彼らに対して激しく怒り狂い、外国の町にまでも迫害の手を伸ばしたのです。」(使26:11) <参照; 使22:3> <參考; イエス様に出会った後;Ⅰコリン15:9,Ⅰテモテ1:12-13>
⑶ 異端的な熱心; 統一教、ヤハウェーの証人
⑷ 宗教的な熱心; 神道、仏教、天理教、創価学会
3. キリスト者の熱心 - 自分の中にある熱心 <参照; 詩51:12-17>
⑴ 清い心による熱心
「神よ、わたしの内に清い心を創造し、新しく確かな霊を授けてください。」(詩51:12)
⑵ 聖霊による熱心
「御前からわたしを退けず、あなたの聖なる霊を取り上げないでください。」詩51:13)
⑶ 自ら進んでする熱心
「御救いの喜びを再びわたしに味わわせ、自由の霊によって支えてください。」(詩51:14)
⑷ 主の道を教え伝道する熱心
「わたしはあなたの道を教えます、あなたに背いている者に、罪人が御もとに立ち帰るように。」(詩51:15)
⑸ 主の義をほめたたえ、福音を伝える熱心
「神よ、わたしの救いの神よ、流血の災いからわたしを救い出してください。恵みの御業をこの舌は喜び歌います。…」(詩51:16-17)
宣教師 Henry Martinはインドに足を踏み入れた瞬間「神のために私は燃えます」と祈った。その祈りの通り、彼の熱心は彼を熱くした。彼は死ぬ前新約聖書を3カ国語に翻訳するという業績を残した。 <参照; Ⅱテモテ1:6>