カレブ; 信仰と不信仰
- ヨシュア14:6-15 -
「どうか主があの時約束してくださったこの山地をわたしにください。あの時、あなたも聞いたように、そこにはアナク人がおり、城壁のある大きな町々がありますが、主がわたしと共にいてくださるなら、約束どおり、彼らを追い払えます。」(ヨシュア14:12)
神様の約束を信じ従う者たちには、真の勝利と祝福が与えられる。我々はカレブの信仰と行蹟からその事実を確認できるだろう。
1. カレブの信仰とその結果
⑴ カレブの行蹟と信仰
① ユダ支派のカレブはモーセの命令に従って12名のカナン偵察隊の一人として派遣された。(民13:6)
② カレブは偵察して來て、イスラエルの人々に信仰をもって報告した。
「イスラエルの人々の共同体全体に訴えた。「我々が偵察して來た土地は、とてもすばらしい土地だった。もし、我々が主の御心に適うなら、主は我々をあの土地に導き入れ、あの乳と蜜の流れる土地を与えてくださるであろう。(民14:7-8)
③ カレブは神を信じ、正しく従った。
「一緒に行った者たちは民の心を挫きましたが、わたしはわたしの神、主に従いとおしました。(ヨシュア14:8)
④ カレブは自分を生き永らえさせてくださる神を知っていた。
「御覧ください。主がモーセにこの約束をなさって以來四十五年、イスラエルがなお荒れ野を旅した間、主は約束どおりわたしを生き永らえさせてくださいました。今日わたしは八十五歳ですが、今なお健やかです。モーセの使いをしたあのころも今も変わりなく、戦争でも、日常の務めでもする力があります。(ヨシュア14:10-11)
⑤ カレブは神が自分と共にいてくださるのを確信した。
「どうか主があの時約束してくださったこの山地をわたしにください。あの時、あなたも聞いたように、そこにはアナク人がおり、城壁のある大きな町々がありますが、主がわたしと共にいてくださるなら、約束どおり、彼らを追い払えます。」(ヨシュア14:12)
⑵ その結果
① 神はカレブの信仰を認め、彼と彼の子孫に祝福を約束した。
「しかし、わたしの僕カレブは、別の思いを持ち、わたしに従い通したので、わたしは彼が見て來た土地に連れて行く。彼の子孫はそれを継ぐ。」(民14:24)
② 約束の地ヘブロンはカレブの嗣業の土地となった。(ヨシュア14:14, 士1:20)
「ヘブロンはケナズ人エフネの子カレブの嗣業の土地となって、今日に至っている。彼がイスラエルの神、主に従いとおしたからである。(ヨシュア14:14)
③ その地方の戦いはこうして収まった。
「ヘブロンはかつてキルヤト․アルバと呼ばれていたが、それはアナク人の中で最も偉大な人物アルバの名によるものであった。この地方の戦いはこうして収まった。」(ヨシュア14:15)
2. 偵察隊員たちの不信仰とその結果
⑴ 他の10名の偵察隊員たちの不信仰
① カナンを偵察して來てイスラエルの人々に不信仰をもって報告した。
「イスラエルの人々の間に、偵察して來た土地について悪い情報を流した。「我々が偵察して來た土地は、そこに住み着こうとする者を食い尽くすような土地だ。我々が見た民は皆、巨人だった。そこで我々が見たのは、ネフィリムなのだ。アナク人はネフィリムの出なのだ。我々は、自分がいなごのように小さく見えたし、彼らの目にもそう見えたにちがいない。」(民13:32-33)
⑵ その結果
① 不信仰の報告を聞いて不平を言ったイスラエルの人々と共に罰された。
「お前たちは、子供たちが奪われると言ったが、わたしは彼らを導き入れ、彼らは、お前たちの拒んだ土地を知るようになる。しかし、お前たちは死体となってこの荒れ野で倒れる。お前たちの子供は、荒れ野で四十年の間羊飼いとなり、お前たちの最後の一人が荒れ野で死体となるまで、お前たちの背信の罪を負う。」(民14:31-33)
3. 我々の信仰
-イエス様は弟子たちに「あなたがたは…地の果てに至るまで、わたしの証人となる。(使 1:8)」と言われた。ですから我々の使命はこの世で神の国を拡張することである。それは神 の完璧な計劃(マタイ24:14)であり、私たちに命じられたことでもある。(マタイ28:16-20)