真に幸いな信仰
- ルツ1:16-18 -
「ルツは言った。「あなたを見捨て、あなたに背を向けて帰れなどと、そんなひどいこ とを強いないでください。わたしは、あなたの行かれる所に行き、お泊まりになる所に 泊まります。あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神。」(ルツ1:16)
貧しい異邦人女性、若いやもめルツの決心は、本当に幸いな信仰によるものであっ た。また、姑に対する真実の愛によるものであった。神はルツの信仰と愛を喜ばれ、そ の心の願いをすべて満足させられた。
1. 神を畏れた人々は、自分を愛する人々に真実な信仰を教えた。
⑴ ルツは姑から信仰を学んだ。
「... あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神。」(ルツ1:16)
⑵ テモテは母親と祖母から信仰を学んだ。
「あなたが抱いている純真な信仰を思い起こしています。その信仰は、まずあなたの祖 母ロイスと母エウニケに宿りましたが、それがあなたにも宿っていると、わたしは確 信しています。」(Ⅱテモテ1:5)
⑶ ヤコブは祖父(アブラハム)と父親(イサク)から信仰を学んだ。
「信仰によって、アブラハムは他国に宿るようにして約束の地に住み、同じ約束されたもの を共に受け継ぐ者であるイサク、ヤコブと一緒に幕屋に住みました。」(ヘブラ11:9)
2. 純真な信仰の人々は多くの人々に神の祝福を受けるようにした。
⑴ ルツによって姑と夫に神の祝福が臨んだ。
「ボアズはこうしてルツをめとったので、ルツはボアズの妻となり、ボアズは彼女のと ころに入った。主が身ごもらせたので、ルツは男の子を産んだ。」(ルツ4:13)
「近所の婦人たちは、ナオミに子供が生まれたと言って、その子に名前を付け、その子 をオベドと名付けた。オベドはエッサイの父、エッサイはダビデの父である。(ルツ4:17)
⑵ コルネリウスは彼の全家族と多くの友人を救いの道に導いた。
「百人隊長のコルネリウスは、正しい人で神を畏れ、すべてのユダヤ人に評判の良い人です が、あなたを家に招いて話を聞くようにと、聖なる天使からお告げを受けたのです。」… コルネリウスは親類や親しい友人を呼び集めて待っていた。」(使10:22-24)
⑶ シメオンによってエルサレム神殿でイエス․キリストの到來が告げ知らされた。
「エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい人で信仰があつく、イスラエ ルの慰められるのを待ち望み、聖霊が彼にとどまっていた。… 両親は、幼子のため に律法の規定どおりにいけにえを献げようとして、イエスを連れて來た。シメオンは 幼子を腕に抱き、神をたたえて言った。(ルカ2:25-28)
⑷ リディアによってフィリポ地域に福音のしるしが現われはじめた。
「ティアティラ市出身の紫布を商う人で、神をあがめるリディアという婦人も話を聞いてい たが、… 彼女も家族の者も洗礼を受けたが、そのとき、「私が主を信じる者だとお思いで したら、どうぞ、私の家に來てお泊まりください」と言って…」(使16:14-15)
3. 信仰の人々の献身は多くの人々によい教訓をあたえた。
⑴ ルツの献身は多くの人々に、本当に父母を敬うことを教えた。
「あなたの亡くなる所でわたしも死に、そこに葬られたいのです。死んでお別れするの ならともかく、そのほかのことであなたを離れるようなことをしたなら、主よ、どう かわたしを幾重にも罰してください。」(ルツ1:17)
⑵ ザアカイの真実の告白は数多くの人々に主の御心を知り行うようにした。
「ザアカイは立ち上がって、主に言った。「主よ、わたしは財産の半分を貧しい人々に施し ます。また、だれかから何かだまし取っていたら、それを四倍にして返します。」(ルカ19:8)
⑶ マリアの献身は、多くの人々に、恵みを受けている者にある不思議な祝福を悟らせた。
「この人はわたしの体に香油を注いで、わたしを葬る準備をしてくれた。はっきり 言っておく。世界中どこでも、この福音が宣べ伝えられる所では、この人のしたこと も記念として語り伝えられるだろう。」(マタイ26:12-13)
異邦人女性ルツの神に対する信仰は、苦難のときに、本当の幸いな決心をさせた。 ルツの信仰のように、イスラエルの神は永遠に我が神である。〈參照;詩48:14)