パレスチナ

パレスチナの衛星写真
旧国際連盟イギリス委任統治領パレスチナ。当初は現在のヨルダンも含む範囲であった


パレスチナアラビア語: فلسطين[1]ヘブライ語: פלשתינה[2])は、地中海東岸の歴史的シリア南部の地域的名称。西アジア中東に位置する。

民族宗教ユダヤ教の聖典タナハでは、パレスチナの地は神がイスラエルの民に与えた約束の地であると説かれ、このためヘブライ語では「イスラエルの地(エレツ・イスラエル、Eretz Yisraël)」とも呼ばれるようになった。のちにユダヤ教から分かれてキリスト教が興ると、その聖地として世界中の信徒から重要視されるようになった。さらに、ユダヤ教・キリスト教の影響を受けアラビア半島に興ったイスラム教も当然エルサレムを聖地としたため、諸宗教の聖地としてエルサレムを擁するパレスチナは宗教的に特別な争奪の場となった。

中世以降の主要な住民はアラビア語を日常語とするムスリム(イスラム教徒)、キリスト教徒ユダヤ教徒ミズラヒム)である。前2者とごくわずかのミズラヒムが、近代以降世界各地から移住してきたユダヤ人に対して、パレスチナに在住するアラブ人としてパレスチナ人と呼ばれる。


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