ペトロの最初の説教
- 使2:1442 -
五旬祭の日、集まって祈る弟子たちに約束されていた聖霊が降る。聖霊の力によって 弟子たちに不思議なことが起こる。そのうわさを聞いて多くの人々がやって來る。その 人々の中には、弟子たちが酔っているという者もいた。ペトロは彼らに対して、他の弟 子たちと一緒にイエス․キリストを通して神が成し遂げられたことを証しする。その 日、その説教を聞いた3,000人ほどが悔い改め救われる。
ペトロの説教の背景と内容、そしてその結果を見てみよう。
1.説教の背景
- イエス․キリストの復活と昇天を見た弟子たちがキリストの業を宣べ伝える。
⑴ 復活したイエス様は40日間弟子たちに御自分を見せられ、話をされた。(使2:3、Ⅱコリ4:8)
⑵ 弟子たちが見ている前で天に昇られた。(使2:9)
⑶ その時、2人の天使が現われ、イエス様の再臨について預言した。(使1:1011)
⑷ 五旬祭の日、聖霊が120人の弟子たちに充満に降った。(使2:14)
⑸ その時、聖霊によって、それぞれ違う異言を話し始めた。(使2:4)
⑹ エルサレムに來ていた、各国からの敬虔なユダヤ人が集まって來た。(使2:512)
⑺ 色んな国からやって來たユダヤ人たちが、それぞれの国の言葉で神の業を聞いた。(使2:68)
⑻ 弟子たちの言動を見ていた人々の中で、ある人たちがあざむき始めた。(使2:13)
⑼ その時、ペトロが十一使徒と共に立って声を張り上げ、話し始めた。(使2:14)
2.説教の内容
⑴ 序論(使2:1421)
- ヨエルの預言を引用して、五旬祭の日に起こったことを説明する。(使2:1621、ヨエル2:2832)
① 終わりの日に聖霊をすべての人に注いて下さる。
② その時、聖霊を主の息子と娘に注いて下さる。
③ その時、天に不思議な業が、地に徴が示される。
④ だれでも主の名を呼び求める者は救われる。
⑵ 本論(使2:2235)
- 説教の主題はナザレのイエスである。
① イエス様の使役について語る。(使2:22)
② イエス様の死について語る。(使2:23)
③ イエス様の復活について語る。(使2435)
⑶ 結論(使2:36)
-「イエス様を、神は主として、またメシヤとなさったのです。」と宣布する。(使2:36)
3.説教の後、現われた御言葉の力
⑴ 説教の言葉を聞いて心を打たれ、悔い改めた。(使2:37)
⑵ 3,000人ほどが悔い改め、救われる業が起こった。(使2:41)
⑶ 悔い改めた人々が新しい人生を始めた。(使2:4247)
① 使徒の教えを受け、互いに交わり、パンを裂くこと、祈ることに熱心であった。(使2:42)
② 使徒たちによって多くの不思議な業と徴が行われた。(使2:43)
③ すべての物を共有にし、財産や持ち物を売り、必要に応じて分け合った。(使2:4445)
④ 毎日、心を一つにして神殿に參り家ごとに集まった。(使2:46)
⑤ 主は救われる人々を日々仲間に加え一つにされた。(使2:47)