アブラハムの召命
ー 創12:13 -
1.召命の背景と目的
⑴ 当時の時代状況
①ノアの洪水の以降であった。(創10:1)
②バベルの事件の後であった。(創11:19)
③言語が混亂した後であった。(創11:9)
④ガルテアウルで偶像崇拝が盛んな時期であった。(ヨシュ24:2)
⑵ アブラハムの周辺状況
①カルデアにてアブラムは神の啓示を受けた。(使7:2)
②その時父デラは偶像を崇拝していた。(ヨシュ24:2)
③デラは神の啓示に従った。(創11:31)
④デラは家族を連れてカナンに向かった。(創11:31)
⑤デラはハランで二百五歳に死んだ。(創11:32)
⑥アブラムはハランで人々と財産を蓄えた。(創12:5)
⑦アブラムはカナンに入った。(創12:5)
⑧甥のルツがアブラハムと同行した。(創12:4)
⑨アブラハムの妻サラには子供がいなかった。(創11:30)
⑶ 召命の目的
①大きな民族とするために (創12:2)
②祝福の根元となさるために (創12:2)
③全ての民族が祝福(救い)を受けさせるために(創12:3)
④その子孫にカナアンの地を与えようと(創13:14,17)
2.アブラハムの人格と信仰
⑴ アブラハムの人格
①愛の多い者である。(創14:14)
②世の欲がない者である。(創14:21-23)
③譲り合い心の多い者である。(創13:8,9)
④敬謙な心の持ち主である。(創26:5)
⑵ アブラハムの信仰
①従順する信仰である。(創12:4、ヘブ11:17)
②壇を築き礼拝する信仰である。(創12:8)
③家族のために献身する信仰である。(創12:10-20)
④義の業を担う信仰である。(創14:13-24)
⑤十分の一を捧げる信仰であった。(創14:20)
⑥神に友達として認められた信仰である。(イザ41:8)
3.アブラハムが従った神の指示と彼が受けた祝福
⑴ アブラハムが従った神の指示
①生れた故卿、父の家を離れて(創12:1)
②わたしが示す地に行きなさい。(創12:1)
③私のためにいけにえ捧げなさい。(創15:9-11)
④私に従って歩み、完き者となりなさい。(創17:1)
⑤私の契約を守り、割礼を受けなさい。(創17:9-14)
⑥子の名をイサクと名付けなさい。(創17:19)
⑦全てサラが言うことに聞き従いなさい。(創21:12)
⑧イサクを焼き尽くす捧げ物として捧げなさい。(創22:2)
⑵ アブラハムが受けた祝福
①信じる者全ての祖先になった。(ガラ3:6-9)
②祝福の根元になった。(創12:2)
③神の友になった。(歴下20:7)
④神の預言者になった。(創20:7)
⑤他人のために祈った。(創18:22-33)
4.アブラハムの召命が与える教訓
⑴ アブラハムが召命を受けたのは全ての民を救おうとする神の御心である。(創12:1-3)
①神は全ての民を救うことを願っておられる。(Ⅰテモ2:4)
②アブラハムは信じる者全ての先祖になるために選ばれた。(ガラ3:6-9、ローマ9:8)
⑵ 主が選ばれ使われる者は主がいつも共におられる。(創12:3)
⑶ 神は大きな計画を持ってそれに従えと言われる。(創12:3)
⑷ 神の子は世の中で恐れることがない。(創12:3)