教師としてのイエス・キリスト
- ヨハネ3:2-8, 使1:3 -
1. 教師(先生)としてのイエス・キリスト
- ギリシア語“διδασκαλος (ディダスカロス)”は“先生”と一般に翻訳され、尊敬を表わす言葉である。新約聖書にはこの言葉は約60回用いられており、その半数以上はイエス・キリストを示している。
⑴ 神から來られた先生である。(ヨハネ3:3)
⑵ 力ある先生である。(マタイ4:23)
⑶ 権威ある先生である。(マルコ1:22)
⑷ 唯一の先生である。(マタイ23:8)
⑸ 謙遜な先生である。(ヨハネ13:14)
2. イエス・キリストの教えの方法
⑴ すべてのことを知って教えられた。
① 過去の事実を知って (ヨハネ4:16-19)
② 現在の事実を知って (マタイ17:27)
③ 未來の事実を知って (マタイ23:37-39)
⑵ 御言葉の力で教えられた。(ルカ4:32, マタイ7:29, マルコ1:22)
⑶ 知恵と力で教えられた。(マタイ13:54)
⑷ 愛と謙遜で教えられた。(ヨハネ13:13-14)
⑸ 手本としての行ないをもって教えられた。(ヨハネ13:15)
⑹ 度々質問をしながら教えられた。(ルカ2:46, マタイ16:13)
3. 教師として、手本となられたイエス・キリストの活動
⑴ 弟子たちを教え教師にした。
① 弟子たちを呼び寄せられた。(マルコ1:17, 3:13)
② 弟子たちと共に生活された。(マルコ3:14, ガラデ6:6)
③ 弟子たちを御言葉で教えられた。(マルコ4:34)
④ 弟子たちに行ないをもって教えられた。(マルコ4:34)
⑤ 弟子たちに御自分の羊を任せられた。(ヨハネ21:17)
⑥“あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。”と指示された。(マタイ28:19)
⑵ 神の御言葉を守り、すべて成し遂げられた。
① 神の御心を行ない、成し遂げられた。(ヨハネ4:34)
② 律法と預言者たちの言葉をすべて成し遂げられた。(マタイ5:17-18)
③ 御自分を低くし、死ぬまで服従された。(ピリピ2:8, マタイ26:42)
⑶ 祈られた。
① 40日間断食しながら祈られた。(マタイ4:1-3)
② 夜通し祈られた。(ルカ6:12)
③ 度々一人で祈られた。(マタイ14:23)
④ 弟子たちと共に祈ろうとされた。(ルカ22:40,46)
⑤ 力を尽して、より切に祈られた。(ルカ22:44)
⑥ 十字架の上でも祈られた。(ルカ23:34, 46)