出処:http://www2.biglobe.ne.jp/~remnant/075nanatsuno.htm
さまざまな幸福
第一に"楽天的幸福"とは、例えば、人にプレゼントをもらった時、たまたま良いことがあった時、気分の良い時などに、単純・自然に感じられる幸福のことです。これは、おそらく誰でも経験したことのある幸福でしょう。
第二に"快楽的幸福"は、自分の欲望や欲求を満たし、実現したときに感じられる幸福です。食欲、性欲を満たすことによるもののほか、自分の趣味によって楽しみを得たりするとき等の幸福です。
第三に"資産的幸福"とは、自分の資産が充分あるいは潤沢にあることによって、経済的な心配や、将来への不安がないことです。これは、裕福で快適な生活をすることができるという幸福でもあります。
第四に"栄誉的幸福"とは、人々からの栄誉、または名誉を受けることによって感じられる幸福です。何か優れたことをして人から誉められたり、コンテストで一位になるなど、優秀さを認められたとき等の幸福です。
第五に"知的幸福"とは、たとえば哲学者や、科学者、思想家などのように、知識や知恵が豊かになることによって得られる幸福です。こうした人々は、ある種の知的な幸福感を持っているものです。これは知性における満足感から来る幸福です。
第六に"人格者的幸福"とは、人格者、すなわち徳の高い人物や、きよい愛をもった人など、道徳的に高貴な人物が感じることの出来る幸福です。これは、人格が高貴になることによって得られる幸福です。
さて、これら六つの幸福のうち、第一の"楽天的幸福"は、誰でも知っている幸福ですが、多くの場合、その場限りの一時的なものです。
一方、第二の"快楽的幸福"は、欲望を満たすことによる幸福ですが、これもやはり一時的であり、刹那的です。また、あとに虚しさを伴うことも少なくありません。
第三の"資産的幸福"は、物質的環境による幸福です。これも、軟弱な地盤に立った幸福です。
なぜなら、これも外的なものに基盤をおいた幸福であり、もし何らかの原因でその資産が取り去られてしまえば、ともに幸福も失せてしまうのです。
また、この幸福は死後にまで続くものではありません。いかに資産が多くあろうと、それを死の向こうの世界に持っていくことは出来ないからです。したがってこの幸福は、最終的に、はかないものとなります。
つぎに第四の"栄誉的幸福"は、名声という、やはり外的なものに基盤をおいた幸福です。これも、やはり軟弱な基盤の幸福です。
なぜなら、人の名声などというものは、いつ移り変わるかわからないからです。
第五の"知的幸福"は、それを得るには多くの努力が必要ですが、これも、それだけでは大きな幸福とはなり得ません。
なぜなら、知識や知恵をいかに多く持つことができたとしても、所詮、人間の知恵知識など知れているからです。
第六の"人格者的幸福"は、これら六つの中では最も優れたものです。道徳的にすぐれ、きよく、豊かな徳を備え、愛において豊かであること自体が、人に大きな喜びと平安を与えるからです。
しかし、この幸福さえも、決して最高のものとは言えません。単に人格が優れているというだけで、もし自分の人生の意味と目的を真に理解していないなら、その人は本当の幸福をまだ知らないでいるのです。
人間が持ち得る最高の幸福は、第七の"神の子的幸福"にあります。これはどのような幸福でしょうか。
"楽天的幸福"および"快楽的幸福"は、一時的な幸福でした。
一方"資産的幸福""栄誉的幸福""知的幸福""人格者的幸福"は、相対的な幸福です。それらはみな、人と比べてどうか、という幸福なのです。
他人よりお金を多くもっているか否か、他人より名声があるか否か、他人より頭がよいか否か、他人より人格がよいか否か、という幸福にすぎません。
しかし、人生最高の幸福は、そのようなものにあるのではありません。相対的・一時的な幸福を越えた"絶対かつ永遠の幸福"というものが存在します。それが、真の喜びと平安と幸福に満ちた"神の子的幸福"なのです。
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神の子的幸福は、永遠の愛の中にある幸福であり、内なる生命の充実・躍動による幸福であり、また人生の目的の実現による幸福です。それは人間が持ちうる最高の幸福なのです。
この幸福を体験していなければ、その人は人生で最も素晴らしい幸福をまだ体験していません。
この幸福は、ただ信仰を持つことによって、誰でも始めることができます。あなたも、回心と信仰によってこの幸福に入られるよう、お祈り致します。
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