クリスチャンとしての使命
      出処:http://www2.biglobe.ne.jp/~remnant/message013.htm

 

 皆さんは、クリスチャンになるべく神様に選ばれました。それは皆さんが神様に愛されただけでなく、皆さんの先祖も神様に愛されたからです。日本人のクリスチャンは、数の上では少ないですが、日本や世界に対して与えた影響は非常に大きいものがあります。
 国際連盟の事務局次長だった新渡戸稲造先生は、クリスチャンでありました。また世界の医学を大きく発展させた野口英世も、クリスチャンでした。私はその郷里で、彼の名と受洗の日付の入った教会の受洗者名簿を見ました。

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野口英世も洗礼を受けたクリスチャンだった


 歴代の日本の総理大臣の中にも、クリスチャンがいます。現在も日本の経済界・音楽・医学・美術・科学など、色々な分野においてクリスチャンが活躍しています。皆さんがクリスチャンであるということは、神様に愛されているとともに、ある使命が与えられているのです。神様があなたに期待していらっしゃることがあります。一二、一三節を御一緒に読んでみましょう。
 「イスラエルよ。今、あなたの神、主が、あなたに求めておられることは何か。それは、ただ、あなたの神、主を恐れ、主のすべての道に歩み、主を愛し、心を尽くし、精神を尽くしてあなたの神、主に仕え、あなたのしあわせのために、私が、きょう、あなたに命じる主の命令と主のおきてとを守ることである」(申命一〇・一二~一三)
 主が求めておられることは、主にお仕えすることであると、モーセは言っています。私たちが神様にお仕えするならば、なすべきことは示されます。自分が置かれた状況・家庭・職場などに神様が導かれたのには、何か必ず意味があるのです。その持ち場をしっかりと守り、神様に仕えて生きるならば、神様はあなたになすべきことを、必ず示して下さいます。一四節には、
 「見よ。天ともろもろの天の天、地とそこにあるすべてのものは、あなたの神、主のものである」
 とあります。わたしたちはこの世界を一つにするために、生かされてるのです。この世界は本来キリストのものなのです。この世界をキリストにお返しするために、生かされている。そして私たちが神様に愛されているのは、愛するためなのです。
 今から一〇年位前になりますが、東京でオウム真理教が、地下鉄サリン事件を起こしました。当時、産経新聞にこういう話が載りました。オウム真理教の信者を息子に持つ母親は、息子が家族を捨てて出家を希望していると知って、嘆いて彼に聞いたのです。
 「今の生活の何が不満なの? 何でも買ってあげて、好きな事をさせてあげて、何不自由なく育ててきたのに」
 しかし、東大卒の当時三〇代前半の息子は、オウム真理教に入信した理由を、こう語ったといいます。
 「親は、僕には干渉はしても、男女のあり方とは何か、人間が生きるとはどういうことか、本当に知りたいことは何も教えてくれなかった。そんな時オウムに出会って、これだと思った」
 私たちの周囲には、人生の目的も意味も分からずに歩んでいる人々が、大勢いるのではないでしょうか。心の空洞を感じ、またその空洞を埋められない人たちが、たくさんいるのではないでしょうか。こういう中で、あなたに出来ることがあるはずです。あなたに神様が期待しておられることが、あるのではないでしょうか。